ブロックを組み合わせて自分の好きなものを作り出せるブロック玩具といえば「レゴ」や「ダイヤブロック」などが広く知られています。レゴが今のようなブロックを作り始めたのは1949年のことですが、それより前からブロック玩具歴史は始まっていました。

Bricks Before LEGO: A brief trek through history

http://www.jangbricks.com/2016/01/bricks-before-lego-brief-trek-through.html

Bricks Before LEGO - YouTube

これは2011年に発売されたハズブロの「KRE-O」。日本ではタカラトミーが販売しています。



そっくりな形ですが、こっちは1991年発売の「Mega Bloks」。Ritvik Toys製で、会社は現在マテルの傘下です。



こうしたブロックでよく知られているのが、デンマークの企業・レゴが作った「Automatic Binding Brick」です。1949年に発売されました。



しかし、実はこのブロックはレゴのオリジナルではなく、1947年に発売された「Self-locking Building Bricks」というブロックのコピーです。作ったのはイギリスのKiddicraftという企業です。レゴは、このブロックのサンプルを手に入れて、スウェーデンの「GEAS Konstharts」、ノルウェーの「PRIMA」とともにブロックの生産を始めたとのこと。



この「Self-locking Building Bricks」や、初期のレゴブロックの背面は長方形の空洞が空いているだけでした。



レゴブロックの裏側が今のようにしっかりと突起を挟み込むようなものになったのは1952年からのことです。



しかし、Self-locking Building Bricksもこの種のブロックのオリジナルではありません。



Halsamというメーカーの「American Bricks」は、Self-locking Building Bricksより1年早い1946年に発売されています。Halsamは、この製品を受けて社名を「ELGO Plastic Company」と改めました。



実は1939年に、Halsamはプラスチックではなく木製の「American Bricks」を出していました。プラスチック製American Bricksのデザインは、木製のものをそのまま踏襲していたわけです。



裏側はこのように、突起と同じ形のくぼみがあります。



一方、Self-locking Building BricksのKiddicraftが1939年に作ったのが「Bri-Plax Interlocking Building Cubes」という大型ブロック。



レゴも「Plastic Byggeklodser」として、大型ブロックを1950年に発売。



さらに源流を辿っていくと、1935年発売の「MiniBrix」というブロックが出てきます。





これはイギリスのPremo Rubber Companyが作ったもので、ラバー製のブロックでした。



その1年前、1934年に作られたのが「Bild-O-Brik」。こちらはアメリカのRubber Specialties Company製。



古い順に並べるとこんな感じ。過去の積み重ねの上に、現在のレゴのようなブロックはできているというわけです。



レゴには1969年発売の「デュプロ」という、ちょっと大型のブロックシリーズがあります。



しかし、こちらもまたもとになったとみられるブロックがあります。



Kiddycraftの「Self-Locking Building Bricks」です。デュプロより10年以上早い、1953年発売。





ムービー後半にはいろいろな作例がまとめられています。











また、貴重な過去のブロック玩具の説明書なども登場するので、見ているだけでも楽しめます。