チェルシーで164得点を挙げ、12のトロフィーを獲得したディディエ・ドログバは、自伝出版のプロモーションもあって、先日から現在のチームにはリーダーがいないと述べ、ジョゼ・モウリーニョ監督が「3年目の危機」に常に陥ると話していた。

これに対し、モウリーニョ監督は『The Independent』で、次のように返している。

「話すときは、本を売りたいからというだけだ。だったら、私は読まない。私が好きなインタビューは、紙媒体やテレビの優れた記者が、ディディエのような素晴らしい人を取材した場合だ。そういうインタビューならいつも、関心を持って喜んで分析する。だが、今回はインタビューではない。本を売るための方法だ。それに落胆することはない。ただそれが現実というだけだ」

昨季、17得点を挙げ、ドログバと並ぶチェルシーのアイコンになると言われていたジエゴ・コスタは、今季わずか4得点とゴールが止まっている。モウリーニョ監督は、コスタの問題が試合を読めないことにあると述べた。

「コスタはすぐに試合を読むことができない。それによって、ボールを持っていないときにFWがしなければいけない動きができず、プレーを先んじることができないんだ」

モウリーニョ監督はチャンピオンズリーグ(CL)のマッカビ・テルアビブ戦でも、コスタにそれを説明しようとした。だが、テレビカメラが映したコスタは、指揮官の批判が気に入らなかったようだが…。

「私とコスタの関係は変わらない。我々の間に問題はまったくないんだ。試合中に彼を怒鳴ったのは、ピッチでの彼の動きに満足していなかったからだよ。そして彼もなかなかの言葉で返してきた。だが、ドレッシングルームでは何も起きなかったし、最後は何度かキスと抱擁を交わして解決した」

チェルシーは29日にトッテナムと対戦する。26日にヨーロッパリーグを戦ったトッテナムと比べて日程で有利だと指摘されると、モウリーニョ監督はこう返した。

「我々もあるとき、CLでアトレティコ・マドリーと準決勝を戦い。日曜にリヴァプールと対戦したことがある。それで問題ないと決められていたからだ。それに、あのCL準決勝はシーズン終盤だった。もはや脚が重くなっている時期だ。それでも、我々にとっては問題ではなかった。だから、トッテナムにとって問題になる理由が分からない」

イギリスメディアは先日、チェルシーがトッテナムのハリー・ケインとレスター・シティのジェイミー・ヴァーディ、ナポリのゴンサロ・イグアイン、アトレティコのアントワーヌ・グリーズマン、トッテナムのムサ・デンベレを狙うと報じた。だが、モウリーニョ監督は次のように返している。

「そういう噂は(夏のマーケットが終わった翌日の)9月1日から始まり、1月1日から大きくなっていくものだ。だが、私は新戦力を求めない。自分の仕事をし、今の選手たちでベストを引き出したいと思っている。今は11月で、我々は結果に集中している。トップの匂いを感じられる位置で12月を迎えられるようにね。私は、我々が上位にたどり着けると確信している。だが、気合を入れてすべての試合に臨まなければいけない。最後にはすべての勝ち点が違いとなり、我々はすでに多くの勝ち点を失ってしまっているからだ」