バイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ監督は、今シーズンで契約が満了する。契約延長は、日々の問題だ。バイエルンのフロントは以前から、2015年以内に指揮官の今後について発表するとしている。だが、その時間はどんどん少なくなっているところだ。

だが、カール=ハインツ・ルンメニゲCEOは先日、「(12月19日の)ハノーファー戦後に話し合い、決定を発表する」と話している。だが、そのルンメニゲCEOの次の発言を聞く限り、その話し合いは別れにつながると考える者もいるだろう。

ルンメニゲCEOはグアルディオラ監督の去就について聞かれ、かつてフランツ・ベッケンバウアー氏がペレ氏らのいるニューヨーク・コスモスに向かい、バイエルンを去ったときのことと比較した。

「1977年、フランツはニューヨークに向かった。メディアは、バイエルンにとって世界の終わりだと報じていた。3カ月にわたって苛立ちがあったが、それからはページがめくられたんだ。常に前進するものなんだよ。この世界に、替えがきかない者はいない」

「これは人生における普通のサイクルだ。選手たちの行き来がある。監督も同じだ。私はリラックスしている。グアルディオラ監督が去ることになれば、別の素晴らしい指揮官が来るだろう。我々がすべきは、ただ待って、どうなるか様子を見ることだ」

ルンメニゲCEOは最近、カルロ・アンチェロッティ氏にも言及していたが、最近ではこのセンが冷めているようだ。最後に、同CEOは次のようにつけ加えている。

「クラブ全体がこの夏からの問題にとてもリラックスして取り組んでいる。問題はないと思う」

キャプテンのフィリップ・ラームは、次のように述べている。

「チームが監督とうまくやっていることは、何も不思議じゃない。僕らが彼の続投を望んでいることもね。それは言える。でも、それ以外のことは、チーム次第じゃないからね」

実際には、ドイツではグアルディオラ監督と選手たちの関係が以前からたびたび話題になっている。マリオ・ゲッツェやトーマス・ミュラーとの関係には浮き沈みがあるようだ。バスティアン・シュバインシュタイガーやチームドクターのハンス=ヴィルヘルム・ミュラー=ヴォールファールト氏のときのようで、熱狂的なファンはこの2人の退団を受け、クラブの魂を奪ったとしてグアルディオラ監督を批判した。

また、2001年にバイエルンでチャンピオンズリーグを制したオットマール・ヒッツフェルト氏は、夏にグアルディオラ監督をこう批判している。

「クラブは気をつけるべきだ。スペイン語だけではなく、ドイツ語がメインの言葉であり続けるべきだよ」

この数カ月、ドイツメディアは何度も、グアルディオラ監督が練習中にドイツ語よりも英語やスペイン語を話していることに一部の選手たちが不満を抱いていると報じてきた。そもそも、バイエルンにはアルトゥーロ・ビダルやフアン・ベルナト、チアゴ・アルカンタラ、ハビ・マルティネス、シャビ・アロンソといったスペイン語を母国語とする選手たちがいる。

だが、グアルディオラ監督本人はこういった騒動にうんざりしており、ブンデスリーガでもチャンピオンズリーグでも素晴らしい成績を残しているにもかかわらず、環境を変えることを決めるかもしれない。