「嵐にしやがれ」公式HPより

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 19日に日本テレビ系列で放送されたバラエティ『嵐にしやがれ』内のコーナーで、櫻井翔石原さとみが“禁断の一手”を繰り出して話題になっている。

 そのコーナーとは、『ニッポン再発見! 櫻井翔のお忍び旅行』。一般人から声をかけられたら即終了というルールで櫻井とゲストがお忍び旅行を行うこの企画は、先週もゲストに桐谷美玲を迎えて放送され、「まるでデートみたいだ」と櫻井ファンと思われる人々の批判を買ったことは記憶に新しい。

 今週も同じく美人女優の石原さとみを迎え、金沢旅行に向かうことが先週告知されており、同じような批判が起きるのではないかと懸念されていた。ところが、事態は予想外の方向へと向かう。

ロケ開始30分で早くも…

 出発前に、櫻井が変装用のメガネをかけてもかなりバレバレである石原に対し「俺、今日無理だと思うわ。マジで」、石原も自らがカメラを持って撮影しながら旅行することに対して、「もう私絶対無理だと思う」と述べるなど、かなり気弱な発言をしていた通り、最初の目的地である金沢駅こそお忍びに成功し、人が少なくなったタイミングで、この場所のシンボルである鼓門の前でのツーショット写真を撮るなどできていたが、次に向かったひがし茶屋街で、メインストリートを外れた路地で打ち合わせをしていた際、ロケ開始30分で早くも声をかけられてしまったのだ。

 番組によれば、金沢駅の時点で観光客が二人を目撃し、その情報が拡散していたため、金沢住民が探し回っていたというのがあっさりとお忍びが失敗した背景となっていたらしい。ルール通り、この旅もここで終了かと思われたが、二人がスタッフに頼み込むと、なんと“特別ルールを採用する”として、条件付きながらも旅の続行が決まったのである。

 このVTRの流れを受けて、二宮和也が「ルールだからダメですね」とそっけない対応をみせれば、ゲストの俳優・佐藤健が「いいんですか? (こういうルール破りを)一回やっちゃうと次から……」と、ルールを破って平気なのかという疑念を呈し、松本潤が「もうこうしましょうよ。僕らは観る、でもオンエアは乗らない」と櫻井に妥協案を提案するなど、スタジオではメンバーたちが次々に平然と企画のルールを無視した行動への違和感を口にした。

 しかし、櫻井の「こういうスタイルがありかも含めてちょっと見て」という言葉で、放映が続くことに。VTR後編では、見つかったペナルティとして、二人は気になった店に入るなどの自由は一切なしで、先ほど失敗したひがし茶屋街、近江町市場、金坂21世紀美術館、兼六園の4つのスポットを回ることとなった。

 だが、最初から石原の単独行動だったひがし茶屋街を除く3つのスポットではいずれも櫻井が声をかけられ、結局石原が単独でリポートをするという事態に。櫻井は、途中で「マジで、本当に今日全然テレビ映ってないよ」と不満を述べたり、二人の絡みがあまりない状態を揶揄して「さとみにしやがれ」とこぼす場面が見受けられるなど、本人としては忸怩たる思いが残る旅となったようだ。

 VTR終了後、スタジオでは二宮が「なんていうのかな……。一回声を掛けられた時に、次、気を付けなきゃって思ってます? 戦場で超回復の兵士みたいな。バンって撃たれて、ちょっと休んで、また行ったら同じところバンって撃たれて(中略)4連チャン同じことやってるんすよ」と、独特の表現で櫻井が声を掛けられすぎなことを揶揄し、佐藤が「なんならちょっと後半、バレることに快感を覚えだした」と指摘。グダグダ感を残しながらも、コーナーが終了した。

 前回の放送内では、“男女の芸能人が二人組になると一般人は声が掛けにくいため、企画のスリル感がなくなるのでは”と問題提起され、このことについても当サイトに置いて記事に取り上げたが、今回は前回のそんな予想に反して、バンバン声を掛けられる事態となったこのコーナー。

 コーナー内でも説明があった通り、ロケが行われたであろう8月18日に、SNSのTwitterで二人の目撃情報が相次いで報告されていたようで、これを見たユーザーたちが、能動的に探しまわったことがこうした事態となった一因である可能性は高い。

 さらに、前回の桐谷美玲と訪れたお忍び旅行の場所が浅草という都内の観光地であったことに比べ、今回は金沢という地方の都市であったことも、住民や観光客たちが芸能人慣れしていないために珍しがって声を掛けてしまったという事態に繋がった、という事も十分に考えられるだろう。しかし、これらの情状酌量の余地があるとはいえ、何回も見つかったのに結果として旅の全工程を行ってしまうのであれば、それこそが企画のスリル感の欠如に繋がるのではないかと個人的には思うのだが……。

 これに対し、ネット上では「櫻井翔見つかり過ぎ」「毎回同じ変装を変えよう」「変に悪目立ちするよね」という、櫻井が声を掛けられすぎていることをツッコむ声や、「石原さとみ可愛い」「石原さとみとデートとかしてみたいわ」「昨日からのイライラが石原さとみで消えた」と、一人でお忍びを成功させまくった石原の美貌を称える声がほとんど。

 中には「石原さとみふざけんな、櫻井翔に触れるな」という櫻井ファンと思われるネガティブな意見もあるが、先週の桐谷美玲の時よりもかなり少なく、むしろ「もう何回もテレビでやってるんだから声かけたらダメって思わないのか」「(SNSで二人の目撃情報が拡散していたことについて)これが田舎の監視社会か」と、声をかけた人々への批判の方が数としては若干多いようだ。

 桐谷の放送の際に、今回の石原さとみとの旅というのが告知されていたため、前回拒否反応を示したファンたちに免疫がついたのか、あるいは見るのをやめたのか。あるいは、単に櫻井が発見されてほぼ石原の一人旅となっていたことを考えれば、そうしたファンたちも怒るような場面がなかったということかも知れない。意外なことに、見つかった後も旅を続行するという企画の主旨を無視したとも言えることに関しては、皆あまり気にしていないようだ。

 なお、次回のお忍び旅は、なんと近頃世界大会16連覇をして話題となった、女子レスリング選手の吉田沙保里をゲストに迎えることが番組終了間際に告知され、こちらも「3週連続お忍びか……と思ったけど、ゲストが吉田沙保里ならちょっと楽しみ」「女優さんじゃないだけよかったか」と、その意外性からか早くも話題を呼んでいる。

 ゲストを桐谷、石原というファンが嫉妬しそうな美女からアスリートへと方向転換を果たしたのは、前回の桐谷の際に起きたファンの拒否反応が原因なのか、そして今回のように声をかけられても旅を続行する泣きの一回がまた行われるのか。よく言えば柔軟な対応、悪く言えばもはや何でもありとなりつつあるこの企画の今後から目が離せない。

(文/阿左美UMA)