学生の窓口編集部

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火山大国の日本では、度々どこかの火山が噴火したり活発化しています。一番最近では、箱根山の火山活動が活発化していることが注目されていますね。他にも、日本だけでなく、世界各地にはこうした活火山が数多くあります。

今回は、世界の「噴火したらヤバイ!」という火山を紹介します。

■世界には恐い火山がたくさんある……

●「イエローストーン火山」
毎年世界各国から多くの観光客が訪れるアメリカの「イエローストーン国立公園」。実はこのイエローストーン地域の地下には「スーパーボルケーノ」と呼ばれる巨大な火山があるのです。現在も大量のマグマが蓄積されていて、大噴火を起こす可能性があるそうです。

もし噴火した場合は、アメリカはもちろん、地球全体の気候が大きく変わり、多くの犠牲者が出るとシミュレーションされています。今のところ、このイエローストーンが「噴火すると世界がやばい火山」の筆頭です。

●「ベスビオ火山」
イタリアにある火山。歴史の授業で「ポンペイの町を焼き尽くした」と習ったので覚えている人もいるでしょう。ベスビオ火山は現在も活発化しており、何度も噴火を起こしています。もし大噴火を起こせば、イタリアの西側に位置する街は危険にさらされ、例えばナポリなどは壊滅する恐れがあるそうです。

シミュレーションでは60万人の犠牲者が出ると予測されています。2009年には「100年以内に大噴火を起こす可能性は27%」とも発表されています。

●「カトラ火山」
こちらはアイスランドにある火山。アイスランドで最も危険な火山の一つ、とされています。というのも、この火山は氷河の下に位置し、もし大噴火を起こした場合はその熱で氷河が溶け、洪水が発生するといわれています。

過去の噴火では実際に大洪水が発生した例もあります。また、噴火することで欧州全体で天候異常が発生し、農業に影響が出て経済も不安定になるといわれています。
●「ニーラゴンゴ火山」
アフリカのコンゴ民主共和国にある活火山。世界でも最も危険な火山の一つとされており、2002年の噴火では周辺の町を壊滅させ、多くの犠牲者を出しました。このニーラゴンゴ火山の内部には、常に激しく活動を続けている「溶岩湖」も存在します。

これだけ危険な火山ですが、観光スポットとして人気で、多くの観光客が訪れるそうです。ただ、2007年には観光化客が火口に落下して亡くなる事故も起きています。

●「クラカタウ火山」
インドネシアには幾つもの危険な火山があるのですが、中でも近代史の中で歴史的な噴火を起こしている火山が「クラカタウ火山」です。1883年の大噴火の際には、3万6,000人以上の犠牲者を出し、噴煙の影響で北半球の平均気温が1度近く下がりました。

また、噴火の際の衝撃波は地球を7周するほど強烈だったそうです。噴火時に火山のほとんどが吹き飛びましたが、現在も火山は活動しています。もしまた大噴火するとなると怖いですよね。

世界各地の「やばい火山」を五つピックアップしてみました。この中では特に「イエローストーン」が一番やばい火山です。2014年には一年間で1,900回以上の地震が計測されています。噴火しなければいいのですが……。

ちなみに日本の山の中では、

●「阿蘇山」「鬼界カルデラ」

の2つが大噴火した場合に発生するエネルギーが高いとされています。そのエネルギー量は富士山よりも高いそうです。もし大噴火した場合、両方ともに九州全域に大きな被害が出るといわれています。

もちろん今危険だといわれている箱根山も、もし噴火したら神奈川県の主要都市に大きな被害をもたらす可能性があると、研究者が発表しています。面白半分で危険区域に近づく人がいるそうですが、絶対にやめるべきですね。

(中田ボンベ@dcp)