17番傾斜ラフから2オン狙い (撮影:岩本芳弘)

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<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 最終日◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,326ヤード・パー71)>
 大会初日に宍戸の罠にハマり、“+8”で123位スタートとなった塚田陽亮。だが2日目に“66”を叩き出すと、3日目連続のアンダーパーで終わってみればトータル2アンダー・8位タイ。精神力が試されるこのコースで“最も粘り強く戦った選手”といえるだろう。
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 「初日はOBあり、アンプレヤブルを選択しなければならない状況もあり、打ちのめされました」と振り返った塚田。難コースとはわかっていたが、“79”はさすがに想像できていなかっただろう。普段は初日が悪かったとしても、ホテルをチェックアウトしない主義だが、今大会は「さすがにチェックアウトしましたよ」。
 だが「実はツアー選手権では予選落ちしたことがないんですよね」と自身を震いたたせ、宍戸の鉄則「アウトで伸ばして、インで耐える」を実戦し、2日目以降に10ストローク伸ばすことに成功した。
 「初日に仮に良かったとしても、結局はこのスコアに落ち着いていたと思います。ゴルフってそういうものじゃないですか」というが、多くの選手が尻つぼみになるなか、粘りを見せたこの結果は「今後の自信につながりますよね」と充実の表情を浮かべていた。
 2010年にツアーデビューして今年で30歳。いまだ未勝利だが、今年で今季は関西オープンで最終日に“63”を叩き出し3位タイに入るなど、持ち前の飛距離を武器した爆発力はツアーのなかでも屈指。難コースでの“大まくり”は初勝利へ向けて大きな経験となったのではないか。
<ゴルフ情報ALBA.Net>