26日、近藤科学が発表した新型の2足歩行ロボットは側転もできる(撮影:佐谷恭)

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ラジオコントロール機器を開発・製造する近藤科学(東京都荒川区、近藤博俊社長)は26日、新たに開発した組み立て型2足歩行ロボット「KHR-2HV」を、東京都千代田区の秋葉原再開発ビル「ロボコンスクール」で発表した。

 同ロボットはパソコンで一般的なUSBインターフェースを標準装備しており、パソコンにつないで簡単に動作プログラムを設定することが可能。ロボットを直接手で動かしてポーズを作り、そのポーズを記憶させる「教示機能」と、ポーズとポーズの間の動作を自動的に補完する機能も備わっている。ロボットを手で整形して連続した動きを作るだけで、短時間でスムーズな動きをプログラムできる。発表会で、同ロボットは置いてある缶を蹴ったり、側転するなど、スムーズな動きで見学者を驚かせていた。

 「KHR-2HV」は、2004年6月に発売した「KHR-1」の後継機。前機種よりも部品点数を減らして組み立てやすくし、アーム部分の素材の一部をアルミから強化プラスチックに変えるなどして耐久性を上げた。価格も前機種より抑えることで、“マニア”向けロボットが一般に普及すると同社は期待している。近藤社長は「電子回路やメカトロニクスの入門用教材の1つとして、学校教育や企業研修に使って欲しい」と話した。

 6月2日に発売予定。価格はオープンだが、市場想定価格は9万円を切るという。【了】

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