キリンが「第3のビール」参入
5日、東京駅構内に特設されたステージで、第3のビールをアッピールする荒蒔康一 郎キリンビール社長とタレントの山口智充(右)。(撮影:常井健一) 画像をクリックすると拡大します |
「第3のビール」とは、ビールでも発泡酒でもない低価格のビール風アルコール飲料を指し、原料に麦芽や麦を使用していない。ビールそっくりの味だが、酒税法上は、エンドウ豆を原料にしたサッポロの「ドラフトワン」は「その他の雑酒2」、発泡酒と麦焼酎を組み合わせたサントリーの「スーパーブルー」は「リキュール類」に区分されている。
また、ビールや発泡酒に比べて税額が低く、350ミリリットル当たりでは、ビールが77.70円、発泡酒が46.98円なのに比べ、「ドラフトワン」は24.20円、「スーパーブルー」は27.78円。この差が、店頭価格と連動し、低価格を実現している。
「第3のビール」市場は昨年までに、ビール、発泡酒を合わせた市場全体のうち約5%を占める。05年通期の販売数量(計画)は、アサヒが2.9%増、キリン2.1%増、サッポロ21%増、サントリー72%増と軒並み増加を見込み、各社が主力商品として期待を寄せている。【了】
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