本田圭佑の「審判批判」報道の裏側 「審判のことは言いたくない」と何度も繰り返していた
![本田圭佑(撮影:佐野美樹/PICSPORT)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/d/b/db33414440dd65dcbcef7b09d7ae92fb-m.jpg)
その会話があったすぐ近くにいて、話は聞こえてきたが、とても記事の内容になるような会話ではなかった。なのでメモを取るのを止め、本田が機嫌良さそうに話しているのを見ていた。本田は確かに審判のことについて話をしていたが、現在の報道のされ方はまさに「針小棒大」ではないか。
その中で、本田は何度も「いつも審判のことは言わないけれど」「審判のことは言いたくない」と何度も繰り返しつつ、その中で気心の知れた記者に対して冗談めかしながら本音を漏らしたはずだ。
その場では、日本人記者は誰も質問しなかった。すべての会話が英語だったからだ。そして会話の中の、多少笑いも混じりながら話していた微妙なニュアンスが抜けたまま、記事になっている。まるで言葉尻を捉えて、面白おかしい部分だけを抜き出したかのようだ。
本田や長友佑都はミックスゾーンで何も話さない日が多い。そのことに腹を立てて焚き付けようとしているのかもしれないが、これではますます誰も話さなくなるのではないかと、心配してしまう。
【山本遼太郎】