頑固な人を説得するには?ネガティブな表現を使って恐怖心をあおるウマい方法

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相手を説得したいのだけれど、なかなか納得してもらえないということはありませんか? そんなときには心理学を応用して行動を起こしてもらうことができます。普段と違うやり方で説得をしてみましょう。

■「やらなきゃヤバイ」と思わせる

例えばどんどん太っていく母親に対して健康になって欲しいと思っても、「運動すれば痩せて綺麗になるよ」と言ったところで聞く耳を持たないでしょう。そこで「運動しないとメタボどころか糖尿病になって、心筋梗塞になっちゃうよ」と伝えた方が、心が動かされやすいものです。

前者をポジティブフレーム、後者をネガティブフレームと呼び、説得したいときに使われる心理学上の法則のひとつです。

■ポジティブ・ネガティブフレームとは

ネガティブフレームとは、相手に対して恐怖心をあおることで、より説得しやすくする方法です。危機的状況をイメージさせることで、リスクを取ることを選択させやすくするのです。ポジティブフレームは逆に、メリットを伝えることにより行動を促す方法です。

確実にメリットを享受できることを選択させやすくなります。実はどちらも同じことを伝えているのですが、ネガティブな表現とポジティブな表現のどちらを使うかによって、相手の心の動く方向が変わるのです。

■使い分けをしよう

ポジティブフレームは表現がやわらかくなるため、直接言ってしまうとカドが立つことでも伝えることができます。親しくない相手から急に「こんな会社で働いてたって、給料は下がる一方だよ」なんてネガティブに言われてしまうとカチンときますよね。

こういう場合は、ポジティブフレームを用いて「転職も視野に入れてみるとキャリアアップにつながりますよ」と言う方が受け入れてもらいやすいでしょう。

ネガティブフレームには強い説得力がありますが、いつも効果的なわけではありません。普段の人間関係ではポジティブフレームを使って良好な信頼関係を築いた上で、ここぞといいう場面では相手のことを思ってネガティブフレームで警告を出す。

こうした使い方が一番効果的でしょう。