カシージャスと不仲…X・アロンソに続いてアルベロアも移籍か
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以上の通り、シャビ・アロンソは、自ら望んでレアル・マドリードを退団した。しかし、スペインメディア『エル・エコノミスタ』は、同選手の退団について、「レアル・マドリードのロッカールームから、(イケル)カシージャスの“敵”がいなくなった」と、伝えている。
当時、モウリーニョ前監督が信頼していたのは、シャビ・アロンソの他には元スペイン代表GKディエゴ・ロペスと元スペイン代表DFアルバロ・アルベロアの2選手。ディエゴ・ロペスは、カシージャスとスタメンを争う直接のライバルで、モウリーニョに重宝されていた。カルロ・アンチェロッティ監督が率いた昨シーズンも、リーガ・エスパニョーラで正守護神として安定したパフォーマンスを披露したが、彼は今夏にコスタリカ代表GKケイラー・ナバスに押し出される形で、ミランへの移籍が決まった。
一方、アルベロアはカシージャスとの“戦争”が表面化している。スーペル・コパの試合前、ベンチスタートのアルベロアは先発出場の選手たちと健闘を祈り、次々に抱擁を交わしていたが、カシージャスの前は素通りだった。問題の場面はカメラに映っている。昨シーズンも、途中交代でアルベロアがベンチに戻った時、他の選手とはハイタッチをしていたが、カシージャスとはしなかった。
この不仲は、モウリーニョ前監督の就任時から始まったようだ。アルベロアが同監督を無条件に支持したことが起因となっている。以降、様々なことが積み重なり、今のような挨拶もしない間柄となってしまった。スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は、ユーロ2012や2013年のコンフェデレーションズカップで、2人の関係の修復を試みた。しかし叶わず、ブラジル・ワールドカップの同代表メンバーからアルベロアは外れた。落選の動機は彼の低調なパフォーマンスだけでなく、カシージャスの不仲も一因だったようだ。アルベロアにはアーセナルへの移籍の可能性があり、今夏のレアル・マドリード6人目の退団選手になるのではないかと言われている。
ディエゴ・ロペスとシャビ・アロンソは退団した。モウリーニョ前監督を支持した選手の中で、レアル・マドリードに残っているのはアルベロアだけだが、同選手も移籍間近と言われている。カシージャスは残留が確実で、今夏でロッカールームから“敵”はいなくなりそうだ。