テレ朝系の人気バラエティ『マツコ&有吉の怒り新党』。昨日3月19日の放送で、夏目三久に「モテ技を使う女性とナチュラルな女性、どちらが良いと思われますか?」と聞かれた有吉弘行が「そうなると結局ナチュラルかな」と答えるくだりがあった。それに対し、すかさずマツコ・デラックスが「でた、ナチュラル信仰」「そうなるとナチュラルの定義をはっきりさせないといけない」「森ガールとか流行ったけど、あんなのインチキナチュラルじゃない!」と発言。

確かに考えてみると、私たちの周りには、この「インチキナチュラル」が横行していないだろうか? この機会に、現代女性にありがちな「インチキナチュラル女子」を集めてみた。

その1.自然と一体になりたい「森ガール

「森にいそうな女の子」というコンセプトで数年前に横行した女子たち。実際に森や山に行くわけではなく、Aラインのゆるい花柄ワンピースにヒールのない靴を合わせるといったファッションの女子を指す。一般的に男性受けを考えた露出の高い服、いわゆる「モテ服」のアンチテーゼという立ち位置が「森ガール」というイメージを植え付けたが、「カテゴライズビジネス」という単なる“流行”に乗っただけともいえるだろう。

その2.地球にやさしい「ロハス女子」「エコガール」

ロハス女子とは地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共栄共存できる持続可能なライフスタイルを推奨する女子たちである。それに付随し、「エコカワイイ」(=自分のことだけでなく、未来や地球のことを考えてオシャレする女の子)という言葉まで出現。彼女たちは、未来や地球を考えることが、自分たちの内面を輝かせると考えている。地球環境を考えるのは良いことだが、彼女たちが本当に人類と地球の共存環境を作っていけると思う人はどれくらいいるだろう……。

その3.天然モノしか使わない「オーガニック女子」

オーガニックコスメ、自然食品、ナチュラル洗剤、フェアトレード雑貨など、衣・食・住にあらゆるナチュラルを取り入れたライフスタイルを推奨する彼女たち。オーガニック女子の特徴は、何といっても制約が多いということ。彼女たちは、ライフスタイル自体がナチュラルでないといけないため、その制約は彼氏や友達などにも及ぶという。「有機野菜を取り扱うお店じゃなきゃダメ」「着る服はオーガニックコットン100%でなければダメ」など、ファストフードを食べたくても我慢しなければならないのだ。この状態を果たして「ナチュラル」と言えるのかは、かなり疑問だ。

本物の「ナチュラル女子」とは何なのか? その定義はとても難しいが、敢えて定義するならば、「とにかく飾らずに本来の自分を受け入れられる女性」のことではないだろうか。

(文=編集部)

画像:Original Update bJonathan Kos-Read