ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が、3月5日に行われる南アフリカ代表との国際親善試合に向けて、国外でプレーする選手たちを対象とした招集メンバーを発表した。

ミランのカカーとロビーニョ(負傷中だが南アフリカ戦には出場可能)、インテルに加入したエルナネス、ローマDFマイコンと、セリエAでプレーする選手たちは選出されなかった。心配なのは、今回の招集が、5月に発表されるワールドカップ本大会への23名の招集メンバーを発表する前の最後の招集ということだ。

一方、難しい時期にあるものの、GKジュリオ・セーザルは招集入りした。昨年のコンフェデレーションズカップの際に、スコラーリ監督は同選手をいずれにしても本大会に招集するとしていた。QPRからトロントFCへ移籍したJ・セーザルについて、スコラーリ監督はこう話している。

「私の記憶が正しければ、1994年の大会前も、タファレルがパルマからレッジャーナへ移籍したはずだ。J・セーザルは最近の代表で好調ぶりを見せていた。だが、不動のレギュラーは神様しかいないがね」

今回発表された16名は、すべて国外でプレーする選手。南アフリカ戦までに、ブラジル国内でプレーする選手を対象とした招集メンバーも発表される。筋肉の負傷で離脱していたFWフレッジは、4日にフルミネンセで練習したが、8日のフラメンゴとのダービーを欠場している。

「フレッジのためもあって、国内選手の招集発表は延期にした。だが、彼のことだけではない。各チームはシーズンを始めるところで、選手たちはまだ調子が上がっていないんだ」

今回発表されたブラジル代表メンバーはこちら。

GK: ジュリオ・セーザル(トロントFC)
DF: ダニエウ・アウベス(バルセロナ)、マルセロ(レアル・マドリー)、ラフィーニャ、ダンテ(以上バイエルン・ミュンヘン)、チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)、ダビド・ルイス(チェルシー)

MF: パウリーニョ(トッテナム)、ルイス・グスタボ(ヴォルフスブルク)、フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)、ラミレス、オスカル、ウィリアン(以上チェルシー)

FW: フッキ(ゼニト・サンクトペテルブルク)、ネイマール(バルセロナ)、ベルナルジ(シャフタール・ドネツク)