フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦・NHK杯が8日、東京・代々木第一体育館で開幕した。女子ショートプログラム(SP)では浅田真央選手が71.26点で首位、2位は66.03点で鈴木明子となった。

 2010年9月、バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得した中国の申雪選手と趙宏博選手が結婚記者会見を開いた際、浅田選手も会見に駆けつけ、同席した。浅田選手が中国入りした際には多くのファンが空港で浅田選手を出迎えるなど、中国国内でも浅田選手の人気は非常に高い。

 中国のフィギアスケートファンも同大会に注目しているようで、中国大手検索サイト百度の掲示板に実況スレッドが立てられ、ファンからさまざまなコメントが寄せられた。

 SPで浅田選手が登場すると、実況スレッドには「真央ちゃん、ガンバレ!」とのコメントが殺到した。最初のトリプルアクセルは両足着氷となったものの、「両足で着いたけど、トリプルアクセル成功だ!」、「減点になったけど、まずまずOK」など高く評価するコメントが並んだ。

 また、浅田選手はショパン「ノクターン」での初めての演技となったが、「ノクターンは真央ちゃんにピッタリだ!」、「真央ちゃんとノクターンの相性は泣けてくるほど美しい」など、高い評価だ。

 得点が71.26と発表されると、「ノーミスだったら75はいったな」、「いや、76-78点は取れただろう」など、わずかなミスを残念がるファンも少なくなかった。

 また、惜しくも第2位となった鈴木明子選手への応援メッセージも多く、「明子は本当に美しい。人の心をとらえる演技だった」など高評価だったようだ。

 浅田選手が中国で高い人気を獲得しているのは、やはり人間性が理由だろう。言葉が通じなくとも、屈託ない笑顔に裏付けられる人柄が中国人ファンの心を掴んでいるものと推測される。(編集担当:畠山栄)