妊婦が重い物を持っても大丈夫なの?「両手で13.6キロまで」

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妊娠中も運動をすべきなのは確かな事ですが、Facebookに、ある妊婦が75ポンド(約34キロ)の重さのウェイトをリフティングしてエクササイズをしている写真が投稿された時、ちょっとした騒ぎになりました。

その妊婦、リアアンエリソンさんに寄せられたコメント数は2000。中には彼女の強さを褒めたたえるものもあれば、赤ちゃんの危険を案じるコメントなどが寄せられました。妊婦がそんなことをして大丈夫なのでしょうか?

ここで問題なのは妊婦がウェイトリフティングをしている事でなく、そのウェイトが重すぎる事です、とセントルイス大学医学部の教授で産婦人科アメリカンカレッジ(ACOG)の妊娠中の運動のガイドラインの著者、ラウルアータル教授は言います。

重いものを持つとき、血流は内臓器官ではなく、筋肉にまわされます。これがおなかの赤ちゃんの栄養と酸素を奪ってしまう結果になります。

ACOGガイドラインには妊婦の重量トレーニングについては書かれていません。それも重量トレーニングはよくあるトレーニングではないですし、妊婦が医師にこの質問を聞く事もほとんどないからですとアータル教授は言います。

しかし言うなれば、妊婦のウェイトトレーニングとしては30ポンド(13.6キロ)まで、もしくは両手に15ポンドのダンベルを持つぐらいにとどめておいた方が良いでしょう。重量を軽くする事で筋肉への血流移動が少なくなります。とはいえ、妊婦によって違いますので、やはり何か運動をする際は、まずは医師に相談してください、と同教授は言います。

もし医師から運動の許可が下りたなら、それは赤ちゃんにとっても妊婦にとっても良い事なのです。研究では妊娠中の運動は赤ちゃんの健康的な体重を保つ事もわかっていますし、あるヨガポーズをする事は妊婦の血圧を下げる事も分かっています。

参考:Is It Safe to Lift While Pregnant?
http://blog.womenshealthmag.com/scoop/is-it-safe-to-lift-while-pregnant/