高級イヤホンやヘッドホンの価値はどこで決まる?間違えないイヤホン選びのコツ

写真拡大

ソニーウォークマンやアップルのiPodといったポータブル音楽プレーヤーをはじめ、最近ではスマートフォン(スマホ)やタブレットでも音楽や動画をいつでもどこでも楽しむことができます。

通勤や通学時にイヤホンヘッドホンで音楽を聴いていたり、動画やワンセグなどのテレビ視聴をしていたりする人も多いでしょう。

そこで気になるのがイヤホン選び。あなたはどんなイヤホンを使っていますか?


■音の善し悪しと値段の関係
音楽をいい音で聴きたいというのは誰しも思うことでしょう。デジタルデータによる音の善し悪しは再生されるデータ側の音質にもよりますが、イヤホンにおける音の善し悪しで大きくかわります。

間違ったイヤホン選びでありがちなのが、「値段の高いイヤホンは音がいい」、もしくは「音がいいからイヤホンの値段も高い」、という思い込みです。

ある程度の音質を求めると確かにそれなりの値段にはなりますが、かといって、音質と値段は必ずしも比例しません。

逆に言うと、いい音質なのに意外に安い!という製品も市場にはたくさんあります。


■いい音質とは?自分好みの製品を選ぶ
メーカー側の技術的な作りはともかく、自分にとっていい音質とは自分好みの音が聴こえるかどうかです。

イヤホンは、高音域から低音域まで再現するように設計されていますが、製品によって、全域で平均的に再生できるとか、高音域を透明感でるようにとか、低温域を迫力あるようにとか、特徴付けがされています。

例えば、凄く低音が好きな人が、低音がほとんど再生されないイヤホンを選んだとしたら…例えそのイヤホンが3万円するイヤホンだとしても、このイヤホン音悪い!という印象を持つでしょう。

音楽に好みがあるように、音質にも人それぞれの好みがあります。まずは自分好みの音質を認識できればイヤホン選びはグッと簡単になります。


イヤホン選びのポイント
当然大きさや重量、耳とのフィット感などもありますが、音質という意味ではパッケージや、メーカーのホームページなどで紹介されている製品情報に記載されている「再生周波数」をチェックしましょう。

再生周波数は、例えば5Hz〜20000Hzなどと表記されており、再生可能な領域を確認できます。つまり、この領域の幅が広いほど低音から高音まで再生できるという認識で概ねあっているということです。

低周波数は低音、高周波数は高音ということになり、例えば先述の"低音が好きな人"であれば、低周波数の数字がより低いものを選ぶと良いということになります。

もちろん、データの音質や使っているプレーヤーにもよりますし、人の耳で聞き取れる音(周波数)も限界や個人差があるので、極端に低くても大して効果を感じる事はできないでしょうが、イヤホン選びのポイントの一つとして、再生周波数は必ずチェックしましょう。

ちなみに、980円くらいで販売されている安価なイヤホンでは、だいたい20Hz〜20000Hzと表記されています。


■安い製品と高い製品はなにが違うの?
「正直何万もするイヤホンは"ブランド代"ですよね」と、とある量販店で音楽プレーヤーやイヤホンの販売を担当するKさんは言います。

「ただ、実際に使っている部品などは安い商品よりもいいものを使っているので、その結果、音がいいとか壊れ難いとかっていうことはあります。980円前後の商品ですと、だいたい1年くらいで片方が聞こえなくなったりすることがありますし、逆にある程度価格帯が高い商品だと何年も使い使い続けられたりします」とも言います。

音が出ればなんでもいいよ、という人でも、安い製品でしょっちゅう買い換えることになるよりは、ある程度しっかりした製品を何年も使った方が結果的にはコストパフォーマンスに優れた買い物をしている、と言えるかもしれません。


■まとめるとポイントは3つ
好みの音域の再生が納得できるかという意味での"音質"、壊れ難いかどうかの"耐久性"、贔屓のメーカーやブランドを持ちたいという欲求と言う意味での"ブランド"といったところがイヤホン選びのポイントとなるでしょう。