スタンコヴィッチがインテル退団へ「人生で最も貴重な10年間」

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 インテルに所属する元セルビア代表MFデヤン・スタンコヴィッチが、退団の意向を明かした。クラブの公式HPが伝えている。

 契約を1年残しているスタンコヴィッチだが、「長年の間、ファンからもらった素直な愛情と信頼に対する感謝の気持ちをうまく言葉で表すことができるかどうかわからないが、とにかく皆へ挨拶のメッセージを書こうと思った」と明かし、自身の思いを以下のようにつづった。

「インテルで過ごした10年間は、人生で最も貴重な10年間だった。この間、まず人間として成長して、引き続き非常に嬉しいことにサッカー選手としても成長することができた」

「僕と家族は、モラッティ・ファミリーに心から感謝している。特に会長の名前を挙げることを大事に思うのは、僕にインテルのユニフォームを着る機会を与えてくれたから。このチームカラーを身に付けられたことを大いに喜び、大いなる名誉として感じてきた。そして、チームの一員として勝ち取れるタイトルをすべて手にしたことを大変誇りに感じている」

「数々の人と触れ合い、素晴らしい関係を持たせてもらった。全員の名前を挙げることはできないが、メッセージを通じてみんなに挨拶をしたい。皆のことは、いつまでも心の中に残る」

「インテル入団を果たした日のことは、一生忘れない。ジャチント・ファッケッティ名誉会長が同席した入団会見は、いつまでも忘れることはできない。彼は、あらゆる面で偉大な人物で、あの日の記念写真は最も大切な思い出のひとつ。あの日からネラッズーリの一員としての生活が始まったんだ」

「これからはもうインテルのユニフォームを着ないと思うと、涙がこみ上げてくる。僕は常に誠実に生きてきた。今のこの涙も素直な、本物の涙だよ。しかし、人生では前を向いて次のことに向かっていくことが必要。皆が想像する通り、プライドと強い決意を持って前進するようにしたいと思う。これまで、人間として、アスリートとして常にやってきたようにね」

「ミラノで過ごした長年の間、偉大なカンピオーネ、そして何よりも偉大な男たちと一緒にプレーしてきた。全員に適切な感謝の言葉を改めて見出すのは本当に難しい」

「このチームカラーを身にまとう栄光に恵まれた者なんだ。このチームカラーはいつまでも肌に焼き付いて、一生消えることはないだろう。誰にも絶対消すことができないものなんだ。最高の愛を込めて」

 スタンコヴィッチは2004年1月にインテルへ加入。5度のリーグ優勝や2009−2010シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に貢献していた。