内田篤人「悪いものは名古屋に置いて行きましょう」/ブルガリア戦

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 キリンチャレンジカップ2013が30日に豊田スタジアムで行われ、日本代表がブルガリア代表と対戦し、0−2で完封負けを喫した。

 試合後、日本代表DF内田篤人は、以下のように敗戦を振り返った。

「後半のほうがよくなるかと思いきや、“前半のほうが良かったんじゃね疑惑”が。だからシステムどうこうという話ではないですよね」

「失点はしょうがないので、ああいうゴールは。俺らはできないというか、(川島)永嗣さんには助けられた場面がたくさんありましたし、ブレ球だったからね。雨だったし。誰も声をかけに行ってないと思うので、永嗣さんなら勝手に持ち直すかなと。強い人だからね。そのあと、時間はあったので、早い時間だった分、取り返す時間は全然あったので。シュートチャンスもありましたけど、向こうのほうが最後は頑張っていましたね。試合前のミーティングからいいチームだと思っていましたけど。頑張るし、技術も高いし。欧州ではあれが普通のレベル。移動も時差もあるはずだけど、あれが普通というね」

―3連敗はしない?
「いやいや、ズルズル行ったら行きますよ。あと1つ引き分けでいい状況からズルズル行くこともありますからね。次はもっと厳しいし、オーストラリア戦も0−1、0−2で迎える状況があるかもしれないから、そういう時に後ろではなくて、前に行けるように。点を取らないといけないから」

―監督が終盤にベンチで怒っていた?
「あんまり見ないような感じで怒っていましたけどね。バックパスが多いからではないですか。監督が(就任後の)最初の練習で、『君たちのパス回しは世界でもうまいと思うけど、前に行く力と、シュートを打っていない』と言っていたんですよ」

「結果が出ないと、どうしても不安要素みたいなことが生まれがちですけど。普通ですからね。勝てない時はそういうものが出るし、勝てたらどんどんいけるし。そういうものは気にしないでいいと思いますよ。もちろん反省しないといけないところは、怒られると思いますけど、そこは聞いてちゃんとするべきだと思いますけど」

―すごい前から張り詰めていてもしょうがない。
「大事だけれど、楽しまないとね。なかなかできないですからね、ワールドカップ出場をホームで決められるか、決められないかなんて」

―しかも、相手が必死のオーストラリア。
「そうそう」

―今日の試合も、どっちに転がっても本当に分からなかった。
「悪くなかったですよね、表現的に、前半は。後半は出ていないので言えないですけど、前半は悪くなかったと思いますよ」

―失点シーン以外に危ないところがあったわけではない。
「バランスもちゃんと取れていたし、カウンターも止めていたので、いいとは思いますけど」

―今までの3−4−3の中では一番いい45分だったと思う。
「練習しましたからね。何回も言われたから、そういう意識はあると思う」

―試合中に吉田選手と修正の動きの確認をしていたが?
「動きの連動はポジションの近い選手が大事だから。いちいち後ろ見て、『(前に)行っていい? 行っていい?』というのも、めんどくさいから。麻也も『行っていい、行っていい』と。『止まれ』というよりはポジティブな意見が多かったから、連動はそんなに。あとは横の連動ができれば。そんなに大きく崩れることはないと思う。まだまだこれからだと思いますけど」

―あと1年あれば、3−4−3はかなり使える?
「どうなんですかね。1年もあるのか、1年しかないのかは。(どっちかは)監督やったことはないので」

―どういうところに気をつけてやっているか?
「ポジションが変わったりして大事だと思ったのは、ポジショニングとかも大事だけれど、個人が『ここが危ないな』と思ったら、そこに入っていく危機管理能力ではないけど、先を読んでプレーする力がないと崩れると思う。相手もいるし、上手くいかないことの連続で、『危ないな』とか。『落ち着きそうかな』とか。気の利く選手がいれば、戦術は大きく崩れないと思う」

―その集中したプレーを少しでも長くみんながやらないといけない。
「動かないといけないので大変ですけど、やらないと勝てないので。監督もそれをやれそうだなと思っているから、手をつけようとしている」

―負けて緊張感が漂うことも悪くないと思うが?
「もう1回締め直して、悪いものは名古屋に置いて行きましょう」