このほど公選法改正案が特別委員会を通過。今年の参院選からネット選挙が全面解禁となった。
 このネット選挙解禁を手放しで喜んでいるのは、日本維新の会の橋下徹大阪市長。法案提出の3月12日時点で成立を確信した橋下氏は、「嬉しい。ネットの解禁は日本にとって良い方向にいく」と記者団に語った。
 「橋下氏といえば、自らの政治思考の訴えや批判者に対しての反論もツイッターを駆使し、昨年1年間で5800回も更新をしたヘビーユーザー。昨年の総選挙時は公示直後に更新して、当時の藤村修官房長官に『公選法違反の疑いがある』と苦言を呈され『ケツの穴が小さい』と反撃したものの、結局、公示2日目で白旗を揚げ悔しがった経緯がある。それだけに、解禁を一日千秋の思いで待っていたようです」(維新関係者)

 ちなみに、ネット解禁には自民党をはじめ、各党のベテラン議員の間からも懸念の声が出ているが、その中で橋下氏同様「ネットをうまく利用するのでは」と噂されているのが小泉進次郎氏なのだ。
 今のところ小泉氏はHPに「ネット献金」「ブログ」の項目はあるものの、橋下氏ほどネットを駆使しているとは思えない。
 だが、自民党若手議員はこう語る。
 「西のネット王が橋下なら、東のネット大王は進次郎。進次郎は今、ネットをどう有効に使えるかを研究中と聞く。しかも選挙となれば、進次郎の追っかけの老若男女が彼の動向をネットに掲示しまくり、別の“小泉劇場”が起きる可能性もある。その勢いを借りない手はないのです」

 次の参院選は、橋下VS小泉の熾烈なネット選挙劇が展開されそうだ。