期待がかかった廣瀬純は1回2死から打席に立って一飛に終わった。朝も書いたように廣瀬の打席を調べていて、3試合連続死球を食らっていることに気が付いた。何らかの遺恨があるのか、調べてみることにした。
広島打者の死球数は8、投手の与死球数は7、それほど多いわけではない。開幕からの死球数、与死球数を追いかける。

HPB-Hiroshima

4/10までは死球、与死球ともに0。
4/11のDeNA戦で野村が中村紀にぶつけたのが、最初だ。

次の中日戦では梵がぶつけられ、翌日井端にぶつけている。このころから死球与死球が急に増えてくる。

4/16のDeNA戦の2回エルドレッドがソトにぶつけられると、3回、ブランコにバリントンがぶつける。これは報復だと思われる。あるいは前回の対戦の中村紀への死球に端を発しているのかもしれない。翌日には金城に大竹がぶつける。

4/19からの巨人戦でも死球の応酬があった。4/20にはエルドレッドが菅野にぶつけられて右腕を骨折している。

注目すべきは4/23からのヤクルト戦。2回表、廣瀬が村中にぶつけられると、裏にバリントンが宮本にぶつける。すると、8回、代打前田智に江村がぶつける。前田も尺骨を追って戦線離脱。
雨で一日あいた4/25には、6回表廣瀬が赤川にぶつけられると、その裏すかさず捕手の中村に中田がぶつけている。
ほとんどのケースで、ぶつけられると、すぐにやり返している。偶然ではなく、明らかな遺恨勝負になっている。


昨日の中日戦でも広島が死球を与えている。今日の試合が気になるところだ。

死球の応酬は、MLBにもNPBにもみられる“因習”である。男臭く粗っぽい野球の味わいの一つと言えなくもないが、死球禍によって負傷者がでるまでやるのは洒落にならない。

まともに頭に当たったら命を失いかねない固いボールでプレーをしているのだ。チキンレースじみた戦いは野球の本筋ではない。洒落になる程度、「ほどほど」にやってほしいものだ。