3月も中旬、渡米中の鳥谷がWBCからの帰国を待ってのベストメンバー試運転になるが、情報を集めてみると、開幕オーダーはほぼ予想通りになりそうだ。

6 西岡
8 大和
6 鳥谷
3 新井良
9 福留
7 マートン
5 コンラッド
2 捕手
1 投手

前々回の記事にも書いたが、この並びが一番いいと思う。誰が何番を打つのかよりも並びが重要だと思う。7番コンラッドがどの程度期待に答えてくれるのかが問題だ。コンラッドの働き如何で得点力は大きく変わってくる。

この並びでシーズン通せられれば理想だがそうは問屋が卸さない。必ず打順をいじる時がくる。しかし昨年もよく見た光景だが、不調な選手が出てきた時には打順を下げるのではなくベンチへ下げるべきだ。打順を下げれば打てるというものでもない。外すほうがいい。

出場選手登録は28人。投手13、捕手3、内野手7、外野手5。開幕後の数試合は野手偏重の構成になるが、大阪に戻っての中日戦からはほぼこんな構成になっているはずだ。

もちろんこの数字はチームによって変わってくる。完投能力のある投手を数人擁するようなチームだと投手は11になるケースだってあるし、レギュラー捕手ががちがちに固まっているチームなら捕手は2人になる。

タイガースの場合、内外野の7人で、ケガさえなければフルイニングいくであろう選手が2人。鳥谷と西岡だ。ほぼフルででるであろうと思うのが福留。大和も良太もフルイニングに近い形を願いたい。

両外国人の場合、代走と守備での交替はあるだろうから、内外野の控え選手の人選はよくよく考えないといけない。投手13、捕手3にした場合、控え選手は捕手を除けば5人しかいない。人選は難航する。

8番、9番での終盤での代打要員も必要だ。右の関本、左の檜山。この2人はまず当確。新井貴も当然入る。残りは2人しかいない。内外野を守れ、打って走れる選手となればここで当然伊藤と上本が入ってくる。しかしこれでは実質代走で盗塁できそうなのは上本だけで外野守備要員もいない。

野手が手薄に感じるので投手枠を12にして、入れ替えを有効活用する方法も検討すべきだ。いや、寧ろそうしたほうがいい。調子を落としたり疲れの見え始めた中継ぎ投手を入れ替える。タイガースの陣容なら可能なはずだ。

投手12でやり繰りできれば、柴田、田上、俊介の中から1人補充できる。右左の兼ね合いもあるが、走って守るだけなら田上に期待したい気もする。おっと浅井も林もいたか・・・。

このほか内野手では森田や黒瀬あたりも入れたいが、28人という限られた枠の中でどうしてもはみ出てしまう。層が厚いと言えば厚いのだが・・・。


投手に限らず、層が厚いという強みを最大限に活かし、調子のいい選手優先で戦うことが求められる。

ところで土曜日の夕方、今季からskyAの解説に加わった掛布が松村とこんな話をしていた。


「4番はマートンがいい。このメンバーで年間20本塁打できるのは誰だと思います? 新井貴とマートンでしょ? 」

いやいや、掛布さん、最も20発の可能性があるのは新井良太だと思うんですがねぇ〜 

ここから当落線上の選手は熾烈な戦いが開幕直前まで続く。捕手と投手の陣容はまた次回にでも。