10日に東京ドームで行われた2013ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド、日本−オランダ戦は16−4の7回コールドゲームで、日本が圧勝した。韓国でも複数のメディアが日本の戦いぶりを伝えた。

 「日本がホームランショー、4強先着」、「WBCで日本が4強確定、オランダにコールドゲームで勝利」、「ホームラン6本、日本がWBCで3回連続の準決勝進出へ」などの見出しが並んだ。

 日本に対して、時として過剰なまでの対抗心を燃やす韓国だが、10日の試合については様子が違った。なにしろ、日本はホームランを6個も放ち、17安打で16点を奪った。日本は韓国でしばしば見られる「アンチ日本論調」ではなく、これらの事実を詳細に記した。

 韓国メディアは、これまでの試合では沈黙していた日本の打線が爆発するとともに、勝負の流れは一気に日本へと傾いたと紹介。1回表の先頭打者鳥谷のソロ本塁打を皮切りに、気持ちよく出発したこの日の日本代表は、4回まで毎回ホームランを放つなど恐ろしいほど打ったとし、「日本の猛打が全開だった」と伝えた。

 先発の前田にも触れた。ホームラン6本を放った打線の爆発に力づけられ、5回まで3振を9個も奪い、1安打無失点で勝利投手になったと説明。改めて侍ジャパンの打線について「一度爆発した勢いは、その後もとどまることを知らなかった」と表現した。

 今回のWBCでは1次ラウンド敗退と、極めて残念な結果に終わった韓国だが、野球先進国であることに変わりはない。試合を見る記者の目は十分に肥えており、日本の圧倒的な勝利を詳しく解説した。

 オランダは、最後に1枚だけ残った4強進出のチケットをかけて11日にキューバと対戦。一方、日本はオランダ対キューバ戦の勝者と12日、順位決定戦を行う。(編集担当:李信恵・山口幸治)