アニメや漫画などのキャラ名がいつの間にやらあだ名が広まり、それで定着してしまうことが少なくありません。その辺に関しては、中国オタクの面々によるやりとりでも変わらないようで、中国オタクの間であだなで呼ばれる有名キャラというのがかなりいるようです。中国のネットではそういった「キャラのあだ名」に関するやりとりが行われていました。

********* みんな、いつの間にかあだ名やネタ呼称で呼んでいる、覚えているキャラって多いんじゃないかな?そんなキャラのあだ名と思い出に関して少しばかり語ろうぜ!私は「団長」こと涼宮ハルヒが最初にあだ名で覚えたキャラだ!団長の存在は今でも心の中に深く刻まれている!

 「名探偵コナン」の灰原哀はその人気の高さの結果、いつの間にか殿の敬称つきで「哀殿」と呼ばれるのが定着しているし、他にも「哀帝」という呼び方もあったな。

 「けいおん!」の秋山澪の「MIO」は、「澪」が中国では一般的な字ではないからパッと見で読み方がわからないのもあってか、いつの間にか定着していたな。あと中野梓の「梓喵」は個人的に名訳。上手い具合に「あずにゃん」を訳している!!(訳注:「喵」は中国語で「miao」と読み、猫の鳴き声の意味にもなります)

 この手のあだ名で一番有名になったのは「とある科学の超電磁砲」の御坂美琴についたあだ名「炮姐」じゃないかな?こっちのネットではもう完全にこの名前で認識されているような気がする。

 ここ最近で最も広まったのは「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどかの「圓神」じゃないかな。あの作品のストーリーもあって、ウチの国のオタクの間に強く刻まれた名前だと思う。

 私は「神のみぞ知るセカイ」の桂木桂馬への敬称である「桂神」を挙げさせてもらおう。「神」とつく呼び方は結構多い気がするけど、私にとって印象深いのはやはり桂馬だね。彼のギャルゲーに関する態度と能力は、ある種の理想像だ!「神大人」と呼ぶのもやぶさかではない!

 「神」つきの呼び方なら「基拉・大和」(キラ・ヤマト)の「基神」を出さねば。作中での良くも悪くも特別な扱いに、「ガンダムSEED」のネタ扱いも含む人気もあってしょっちゅう使われている。最も有名な「神」つきのあだ名の一つなのは間違いないと思う。

 神というなら、「萌神」こと長門有希だ!コレって確か元々はキョンの独白の「長門大明神」からきていて、それが「長門大萌神」になり、短くなって「萌神」になったんだっけ。

 私の心に刻まれているあだ名は「アマガミ」の橘純一の「紳士橘」や「純哥」だ。作品はそこまで人気でたわけじゃなかったけど、なんというか、凄いキャラだった。二次元における「紳士」というものを理解させてくれた彼のことを私は忘れることは無いだろう。

 「魔法少女リリカルなのは」のなのはとフェイトに対するあだ名、「暴君」と「寵姫」はハマリ過ぎていると思う。

 「CCさくら」の木之元桜のあだ名「初代櫻」に関しては、成立した過程が少々気になる。最近ではもう「櫻」が無くなって「初代」だけで呼ばれたりもしているが、なんで初代になったんだろう?魔法少女に関してはそれ以前にウチの国で人気になった作品は「クリィミーマミ」や「セーラームーン」があるし、「さくら」という名前のキャラも結構ありそうな気がするんだが。*********

 日本の作品のキャラ名を中国語に輸入する場合、カナ表記の名前に漢字をあてる必要がありますし、漢字をそのまま使えるケースでも中国語での発音が微妙だったり言い難いものになったりすることが珍しくありません。そういった背景もあるので、中国オタク内でキャラにあだ名をつけるのは、やり取りをし易くするのと、キャラのイメージを壊さないためというのもあるそうです。(執筆者:百元籠羊)