トッテナムMFガレス・ベイルがスーツケースの準備をしている。可能性のある行き先は、元チームメートで友人のMFルカ・モドリッチがプレーするレアル・マドリーかもしれない。

先週、モドリッチはベイルをスペインに来るよう呼びかけ、トッテナムのアンドレ・ビラス=ボアス監督が「自分たちのことを考えろ」と苛立ちを表していた。だが、国外移籍への扉を開いたのは、ベイル本人だ。昨夏に週給10万ポンドで新たに5年契約を結んだばかりだが、勝利を収めて3位チェルシーと勝ち点で並んだ週末のフラム戦後、同選手は次のように話している。

「別のリーグを経験し、別の文化を知るのは素晴らしいことだろうね。国外でプレーすることへの怖れはないよ。正しいタイミングで適切な道が訪れれば、考慮するだろう。誰だってチャンピオンズリーグを戦うのは好きだからね。どうなるかを見てみよう」

いずれにしても、ベイルを誘っているのはレアルだけではない。バルセロナも以前から彼を狙っている。また、トッテナムのダニエル・レヴィ会長は、4000万ユーロ(約40億円)以下のオファーは考慮しないとした(この金額ではイタリア勢には勝負にならない)。だが、少なくともここ数年と比べ、(適切な金額で)売却する意欲はあるようだ。

一方、ビラス=ボアス監督は、ベイルに「ダイバー」とのレッテルが貼られていることについてコメントした。ベイルは先日のフラム戦でもイエローカードをもらっている。同じ理由で、2試合で2枚目、計4回目の警告だ。

「どうしようもない。ダイバーという評判となり、烙印を押されてしまうとね。ここ2回を見れば分かるだろう。それらは不当(な警告)だった」