強面な囚人に囲まれながら笑顔を浮かべる栗原類
 アメリカのサンフランシスコから2.4kmの海上に浮かび、現在は国立公園として一般公開されている小島アルカトラズ島は、1963年まで連邦刑務所として使用されていた。そして2079年の未来、凶悪犯500人に占拠された宇宙に浮かぶアルカトラズ「MS-1」を舞台に、“世界で最も礼儀知らずな元CIAエージェント”スノーの単独潜入ミッションを描く映画『ロックアウト』が11月23日より公開される。

 主人公スノーを演じるガイ・ピアースは、劇中で太すぎるほどの二の腕を披露し、どんなピンチでもワイルドにタバコをふかしながらジョークとともに“ポジティブ”に乗り越えるタフでアウトローなヒーロー。そんなスノーのキャラクターを紹介するTVスポット<キャラ編>に、“ネガティブ”モデルとして人気を集める栗原類が出演を果たした。

 TVスポットでは、スノーの不敵なセリフやSF感漂うスリル満点な本編映像に合わせて、スノーとは真逆な栗原が「この人すごいんですよ、ピンチでも余裕たっぷりだし…肉食系って言うんでしょうかね。僕とは正反対です…」とネガティブなナレーションを収録。収録後には、独特のムードが場内を包む中、“ネガティブ”なトークを連発した。

――映画はよく見ると伺いましたが?

栗原:ホラー、ミュージカル、コメディと色々な作品を見るのですが、本作で製作総指揮をしているリュック・ベッソン作品もよく観ます。登場人物に感情移入できる作品は心に残りますね。

――TVスポット収録を終えての感想は如何ですか?

栗原:色々な人達に見られていたので、とても緊張しました。来年芸能界で生き延びていたら、色々な作品に挑戦したいですね。もう来年は消えていると思いますが…。

――テレビスポットの出来については?

栗原:NGを何度も出してお手間を取らせてしまってすみません。秒数を決められて話すのは苦手です。いつもドロドロと長く話してしまうので、うまくできなかったです。

――映画『ロックアウト』の感想は如何ですか?

栗原:主人公が80年代の映画のヒーロー、ランボーやジャッジ・ドレッドに近しいキャラクターで懐かしさもありました。スノーの仕事に対する熱を感じました。

――スノーのような、アウトローなヒーローには憧れますか?

栗原:知り合いとしては面白いですが、友人としては少し暑苦しいですね。上から目線ですみません。

――栗原さんはスノーと似ている所はありますか?

栗原:タバコも吸わないし、僕は筋肉も魂もありません。抜け殻です。似ている所は一つもありません!

――ちなみに、女性のタイプは?

栗原:プライベートで女性と関わる機会がありません。恋愛自体も面倒臭いと考えているので、タイプとかは考えたことないです…。自分の視野に女性はいません…。どちらかというと恋をしたくないんです…。向こうからきてもお断りする可能性があります。

――栗原さんがイメージする憧れるヒーロー像とは?

栗原:映画監督でいうとティム・バートン、ミュージシャンで言ったらデヴィッド・ボウイです。人がやらないようなことをやって周りを驚かせる人に憧れます!

 トーク後には、劇中から逃げ出したかのような強面な囚人に囲まれながらも、スノーと同じく大型の銃を構えながらのフォトセッションを実施。フォトセッション後には囲み会見が行われた。

――本業のモデル以外の仕事が増えてきたことについて、どう思いますか?

栗原:実は本業のモデルの仕事減っちゃったんですよ…。でも普段会えない人と会えて貴重な体験ができて有難いです。

――これからもTVスポットはやりたいですか?

栗原:仕事をいただけるなら是非やってみたですね、こうやって皆さんに作品の良さを伝えたいですし。

――今日もネガティブキャラが全開でしたね。

栗原:逆にポジティブすぎる人は現実逃避をしていると思います、何もかもポジティブすぎるのはちょっと…。

――映画「ロックアウト」の2079年の設定ですが、栗原さんは84歳になっていますね。

栗原:僕はもう死んでいると思います…。生きているとしたらフィンランドのムーミン谷で老後を過ごしているでしょうね。フィンランドに一度行ったことがあってとても素敵だったので。

――では最後に、映画のPRを一言お願いします。

栗原:シンプルなアクションに見応えがあり、すこしコメディタッチな部分もあります。現実逃避というか、リフレッシュしたい人達にはピッタリだと思います。是非観て欲しいと思います。

 栗原のナレーションによるTVスポット<キャラ編>は、11月17日よりオンエア。

映画「ロックアウト」オフィシャルサイト/11.23 潜入開始
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