ハタチになっても相変わらず忘れ物が多いという本田サン。しかしそれが映画主役を射止めるカギに……!?

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週プレが自信を持って認定する、日本一かわいいショートカットモデル、本田翼ちゃん♥

最近はファッション誌『non−no』のモデル活動以外に、ドラマ『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2012』や『GTO』など、女優の仕事が増えている。しかも、今月6日スタート予定の連続ドラマ『Piece』と11月17日公開予定の映画『FASHION STORY−Model−』では、主演級の役どころに挑戦! 本田翼、芝居に開眼か?

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■運命的に主役が決まりました(笑)

―『Piece』は高校時代のクラスメイトが亡くなったことをきっかけに、そのコの元彼氏を探すっていうミステリー仕立てのストーリーだよね?

本田 はい。でも、私の演じる水帆(みずほ)はそのコのことをほとんど知らないから、最初にそのコのお母さんからお願いされたときも「私、親友じゃないです」ってバサッと断っちゃうんです。すっごいクールな女のコなんですよね。

―『GTO』でも、IQ200のクールな女子高生役を演じてたね。

本田 最近、なぜかそういう役が多いんですよね?。どうやら、それが私の“イメージ”らしいですよ。どうやら……。

―だんだん声が小さくなってるけど、大丈夫ですか?(笑)

本田 だって、私、普段はこんな感じだし……。

―どっちかというと、フワッとした脱力系ですよね(笑)。そんな翼ちゃんが今、女優としてバリバリ活躍しているのがちょっと不思議でもあります。

本田 ですよね〜。自分でもこんなに頑張れるとは思ってなかったです(笑)。初めに『Piece』のお話をいただいたときも、マネジャーさんから「この仕事をやったら、たぶん死ぬほど大変だよ」って言われたんです。

―穏やかじゃない!

本田 「演技経験もそんなにないのに、いきなり連ドラのヒロインなんて大変だよ」って。だから、どうしようってすごく悩んだんです。でも、最終的に「今年1年は頑張るべきだ」と思って……やっちゃいました(笑)。



―実際、ドラマの仕事って収録だけじゃなく取材もたくさん受けなきゃいけないしね。

本田 そうなんです。でも、疲れていても、ある一線を越えたら大丈夫なんだってことがわかりました(笑)。今も、アドレナリンがすっごい出てきたーっ。

―急にアブない目つきに! ところで、映画『FASHION STORY』のほうは、本物のモデルたちが出演するセミドキュメンタリー風の作品です。

本田 セリフも自分たちで考えてしゃべってるシーンもあるんです。だから、メイクルームでモデル同士が「合コン行く? それかクラブ?」って話してるシーンなんか、ものすごいリアルですよ。しかも、年少の私がそんなみんなについていけてない感じとか、まんま昔の自分です(笑)。

―大学に行くかモデルになるか迷った末に、モデルとして生きるほうを選ぶ主人公・雛子(ひなこ)の状況は、ちょうど1年前の翼ちゃんと同じだよね。

本田 そうですね。私も高校3年までは、学校に通いつつバイト感覚でモデルをしていたんです。でも、去年の春に高校を卒業してひとり暮らしを始めてから、本格的にこのお仕事を頑張っていこうって決意したので。だから、映画の中で、ひとり暮らしの部屋に届いた母親からの荷物に涙するシーンは、自分にとってもすごく大事な部分です。……ちなみに、私がひとり暮らしするときは自分で勝手に決めたので、事務所には事後報告でしたけどね。

―カミングアウトきたっ!(笑)

本田 映画の中の雛子と一緒だと思うんですけど、やっぱり一歩踏み出すかどうかは自分で決めなきゃいけないので。あ、そういえば、高校生のときにカフェやすし店でアルバイトしてみたことも、マネジャーさんには事後報告でしたね。ごめんなさい(笑)。

―これ、誌面に書いちゃっていいんでしょうか(笑)。ところで、映画初出演・初主演となったこの作品で大変だったことは?

本田 う〜ん……撮影よりもオーディションのときが困りました。オーディション当日、会場の地図を忘れてしまったので、携帯で検索しようとしたけどバッテリーも切れちゃったんですよ。しかも、その日は財布も家に忘れていたので、手元にあるのは電車のICカード1枚という状況で。

―その状況、どこからツッコめばいいんでしょうか(笑)。

本田 駅でテンパってたら、モデル仲間がたまたまいて。もしかしてと思って聞いてみたら、同じオーディションを受けるって言うんです! それで、そのコに連れていってもらって無事にオーディションを受けた結果、合格してなんと主役に! ちょっと運命を感じちゃいました。

―イイ話風に語ってますけど、それ、ただの悪運ですから!(笑)



■ハタチになって「スクラブ洗顔」を始めたんです

―プライベートでハマっていることはある?

本田 マンガが好きなので、自宅をマンガ喫茶みたいにしたくていろいろ買っています。今、好きなのは『3月のライオン』とか『関根くんの恋』。実家にも『鋼(はがね)の錬金術師(れんきんじゅつし)』とかたくさん好きなマンガを置いてたんですけど……何百冊もあったのを全部お母さんが処分しちゃったんですよ! 「だって私は読まないし」とか言って。しかも、私の部屋自体がすでにお兄ちゃんに占領されているので、もう帰る場所がないんです……。

―お兄ちゃん、週プレ読んでたら返してあげてください(笑)。そんなインドア派な翼ちゃんだけど、今年のアタマにインタビューしたときは「20歳になったらアウトドアな人間になります!」って宣言してなかった?

本田 え、そうでしたっけ? まあ、ロケ撮影が多いので、外にはよく出てる、かな。

―仕事で出かけるのはアウトドアとはいいません。ついでに、「彼氏はバーベキューとか積極的に誘ってくれる人がいい♪」とも言ってたけど?

本田 いや〜、最近ちょっと忙しくて……。デートに行くなら、温泉とかがいいですよね。お湯につかった後は、ちょっとだけお酒とか飲んでですね。あとは寝る。

―なぜ20歳になった途端、老人みたくなってるんですか……。

本田 そういえば、今まで美容とかスキンケアとかまったく興味がなかったんですけど、最近になってすごく角質が気になり始めて。だから、スクラブ入りの洗顔料を買ってみました(笑)。それ以外は仕事でいっぱいいっぱいで、自分磨きをするヒマもないんですけど。

―スクラブ洗顔って、高校生みたいだ(笑)。でも実際に成人してみて、自分のイメージしていた“大人の女性”には近づけた?

本田 これが、びっくりするくらい何も変わってないんですよね。中学生の頃から、「大人になったら女優とかやってるのかな〜」ってなんとなく考えてたので、その点ではイメージどおりなんですけど、自分の思ってた“大人の女性”っていう感じにはまったくなってないです。

―まあ、結婚でもしない限りそんなものかもしれませんね(笑)。そういえば、前は「25歳で結婚」とも言ってたけど?

本田 それも「あとたった5年」と考えると、ちょっと非現実的になってきて……結婚は27歳かな?

―そんなに変わんねー(笑)。

本田 でも、27歳くらいになったら、ファンの方も許してくれるような気がしません? その頃には、もっと若いコに目がいってるはず! しかも、なるべくひっそりと結婚したい。

―後になって、スポーツ紙で「結婚していた!」とスッパ抜かれるパターン?

本田 そうそう! たぶん、そこで初めて事務所の人たちも知るんですよ。「おまえ、結婚も事後報告か! しかも家まで買ってたなんて!」みたいな。さすがに社会人として、それはやっちゃいけないと思ってますけど(笑)。

(取材・文/西中賢治 撮影/小見野みどり)

本田翼(ほんだ・つばさ)

1992年6月27日生まれ、東京都出身。2006年に『Seventeen』の専属モデルとしてデビュー。2010年からは『non−no』の専属モデルとなり、表紙も多数務めている。最近はB’zの『ギリギリchop』と、家に帰って飲むアイスコーヒーが元気のもととか