ユヴェントスとGKジャンルイジ・ブッフォンが、契約延長目前だ。クラブは、2016年までの契約を用意している。水曜日に話し合いがあり、ほぼ確実にサインに達する見込み。遅くとも、木曜日には決まるだろう。ブッフォンは代表チームから戻った後で動きがあるはずだ。彼は「僕のことに話す前にまず、ユヴェントスが今抱えている問題について話し合うことが先だ」と以前に話していた。カルチョ・スコンメッセ(違法賭博・八百長疑惑)の話題で持ちきりだったときだ。その問題に一段落つき、前キャプテンのアレッサンドロ・デル・ピエーロは新天地が決まった。久々のチャンピオンズリーグも迫っている。ブッフォンの契約延長にこれ以上のタイミングはないだろう。

これは“賞”などではない。世界で五指に入る守護神を逃さないために必要なオペレーションだ。34歳の彼の後継者という存在はまだ姿を見せていない。ブッフォンは数日前、「パルマ時代のような反応はもうできない。でも、GKとしては今の方がいい感じだ」と話した。経験や賢さ、練習でのメソッドなどを含めてのことである。

「引退はまだまだ先になると思っているよ。引退後にどうしようかなんて、まだ考えていない。僕は好調なんだ。良い意味での貪欲さを持っているし、またトロフィーを手にしたいという相当な気持ちもある。ユヴェントスでも代表でもね。僕は良い感覚を持っている。だから、引退は考えない」

ブッフォンは年俸600万ユーロ(約6億円)の契約があと1年残っている。まだその後の条件は明らかになっていないが、MFアンドレア・ピルロと同じようなスタイルで、年俸400万ユーロ(約4億円)にボーナスが加わる形になりそうだ。38歳と半年まで、彼がユヴェントスにいることは決定的だ。引退を表明しなければ、41歳で引退した偉大なディノ・ゾフの域まで届くかもしれない。

ブッフォンは来週マラッシで行われるジェノア戦で、契約延長を祝福することができるかもしれない。ありふれたチームではなく、ジジの思い入れがあるクラブだ。彼は2001年から所属するユヴェントスで、公式戦398試合に出場。失点は341点だ。セリエAでは289試合をこなして、245失点。チャンピオンズリーグ57試合で57失点。セリエB37試合で21失点。コッパ・イタリア11試合で13失点。イタリア・スーパーカップ3試合で4失点。UEFAカップ1試合で1失点となっている。2016年までプレーすれば、ユヴェントスで476試合に出場したゾフの記録を塗り替えるかもしれない。