左よりエリザベッタ・カナリス、サシャ・バロン・コーエン<br />© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved
 5月16日より全米で公開となる、今年1番の痛快コメディ映画話題作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』(原題『The Dictator』)。世界各地での公開を目前に控え、ワールドツアーを行ってきた英俳優サシャ・バロン・コーエンは「カンヌ国際映画祭」開幕日となる16日(現地時間)、本作の最後のプロモーションを行った(写真一覧はコチラ)。

 16日朝、海上のシャンパンクルーズを楽しんだのは、サシャ演じるワディヤ共和国の独裁者アラジーン将軍とイタリアの人気セクシーモデル、エリザベッタ・カナリス(33)。ジョージ・クルーニーとの破局、『ジャッカス』のスティーブ・Oとの蜜月など、恋の噂が絶えないエリザベッタは、クルーズ後、ついにはアラジーン将軍にゴミ袋に包まれ、カンヌの海に捨てられてしまうという驚きのスタントを見せた。

  

 その後サシャは、床から天上まで自身の将軍肖像で占拠(デコレート)された老舗高級ホテル・カールトン前で、演説を披露。新たに就任したフランス大統領に祝辞を述べた。ホテル前での写真撮影後は、劇中でNYの街をラクダに乗ってパレードしたように、「ワディヤ1」のナンバープレートを付けた愛馬ならぬ、愛ラクダのオサマに乗ってカンヌの街に繰り出す。アラジーン将軍と美女ボディーガード軍団一行がクロワゼット(公道)を闊歩するという仰天のパフォーマンスに、道行く人たちやビーチの人たちは一時騒然。アラジーン将軍は、立ち寄ったカフェでもオサマ(ラクダ)にコーヒーを勧めるなど、独裁者の余裕を見せつけた。世界のお騒がせ男サシャ・バロン・コーエン=アラジーン将軍は、最後まで報道陣とファンだけでなく、街の人々をも騒がせ、カンヌ国際映画祭はそんな爆笑から幕を開けた。

 『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は、自由の国アメリカで身元不明となった“世界で1番キケンな独裁者”に襲いかかる人生最大の試練と恋を描いた、爆笑珍テロ・コメディ。監督は『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で、サシャとコンビを組んだラリー・チャールズ。共演はアンナ・ファリス、ジョン・C・ライリー、ベン・キングズレー、ミーガン・フォックスと、多彩な顔ぶれ。日本では9月7日より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他、全国順次公開となる。

映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』公式サイト