ゴール数は少ないが、それぞれ重い得点だ。ボンバーではないが、ユヴェントスはもはや彼を欠かすことができない。25日のチェゼーナ戦でも、彼はFWマルコ・ボッリエッロの決勝点をアシストした。FWミルコ・ヴチニッチはアシストマンだ。4-3-3のサイドでも、3-5-2のアタッカーでも、違いはない。彼のクオリティーに疑問符はつかないのだ。

ユヴェントスが必要とするとき、彼はいる。2つ例を挙げよう。コッパ・イタリア準決勝セカンドレグのミラン戦では、延長戦に20メートルのシュートを決めて決勝進出へと導いた。そしてチェゼーナ戦でのボッリエッロへのアシストは、シーズン後にスクデットと2位の違いとなるかもしれない一発だった。『スカイ・スポーツ』で、ヴチニッチはこう話している。

「(アントニオ・)コンテ監督ともに、ユヴェントスはレベルアップした。今年、僕は、自分がクレイジーなまでに走ることができると気づいたんだ。自分にはないものだと思っていた。でも、コンテ監督が引き出してくれたんだ」

「ゴール数は少ないけど、僕はすごく犠牲を払っている。必要なことなら、喜んでそうするよ。僕らにはスクデットという共通の目標がある。僕らは自分たちの力を自覚しているよ。ミランとは勝ち点3差で、あとは戦争に勝つための最後のバトルが4つだ。時間が経つにつれて、僕らは自分たちが強いということ、重要な目標を争えることに気がついた。僕らは素晴らしいグループなんだ」

ユヴェントスで笑顔を浮かべているもう一人の選手が、ボッリエッロだ。初ゴールを決めた彼には、完全移籍を手にするために約1カ月ある。ユーヴェはまだ同選手の去就を明らかにしていない。シーズン後に決める予定だ。

だが、当初は難しい日々を過ごしたが、今のボリエッロにはユヴェントスに残留し、チェゼーナ戦のようにファンのブーイングを拍手に変えるためのチャンスがある。同選手はチェゼーナ戦でゴールを決めた後、「今回は決められる気がしていた。ベンチでチームメートたちにそう言っていたんだ。コンテ監督と抱擁? 僕は彼に感謝しなければいけないからね」と話している。