試合 :ACL グループE 第2節
開催日:2012年3月20日
結果 :アデレード・ユナイテッド勝利
スコア:「2−0」
得点者:マレン×2

○ ガンバ大阪

FW:パウリーニョ ラフィーニャ イ・スンヨル
MF:遠藤保仁
MF:武井択也 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

FW:イ・スンヨル ラフィーニャ
MF:パウリーニョ 遠藤保仁
MF:武井択也 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

FW:パウリーニョ ラフィーニャ 佐々木勇人
MF:遠藤保仁
MF:武井択也 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

FW:二川孝広 ラフィーニャ 佐々木勇人
MF:寺田紳一 遠藤保仁
MF:武井択也
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介


ガンバのセットプレーでの守り。1失点目はイ・スンヨルがマークを外してしまいましたね。その後のゴチャゴチャとなったところは、アデレードの選手の方がフィジカルとヘディングに強いですから、どうにもならなかったと思います。そして、2失点目は、やはりGKがパンチングに出た方が良かったですよね。藤ヶ谷は1回前に出ようとして戻りましたが、同じようなシーンがACL第1節の浦項スティーラーズ戦でもありました。

味方のCBが対応したので躊躇したのだと思いますが、そういう場合は声を出して、ぶつかってもいいから、敵も味方も弾き飛ばすぐらいの勢いで前に出てパンチングする、そうしないとまた同じような失点を繰り返す事になると思います。以前にも書きましたが、ゴール前での守備はGKも含めた連携の中で守らないと、GKはシュートを防ぐだけだと考えていると、クロスボールに対しても守備範囲を広くしないと、やはりダメだと思います。

そして、この試合のガンバは遠藤をトップ下に置いた「4−2−1−3」でしたが、その場合はパウリーニョとイ・スンヨルがもっと守備をしないとダメですよね。下がって守備ブロックにも加わらないと、中盤のサイドがスカスカになってしまうし、サイドをSBが1人で守れなければならなくなるので、それでは厳しいと思います。従って遠藤が下がって3ボランチのようなってサイドを守っていたシーンもありましたが、その時にも前の3枚は守備で遊んでいるので、それだとダメダメですね。

そして、後半は、遠藤を右SH、ラフィーニャを左SH、イ・スンヨルとラフィーニャの2トップ、とした「4−2−2−2」に変えていたと思いますが、これが一番機能していたと思います。しかし、それだったら遠藤がトップ下に入って行った時に右SBの加地が猛然とオーバーラップするとか、遠藤が右サイドにいるならラフィーニャかイ・スンヨルがトップ下の位置でプレーするとか、そういう事をしないと、攻撃が形にならないですよね。

更に今度は、イ・スンヨルに代えて佐々木を入れ、遠藤をトップ下の位置に戻した「4−2−1−3」、そして、明神に代えて寺田を入れて「4−1−2−3」、という感じにしていましたが、個々の選手がバラバラに頑張っているだけで、全く連携というものが無い。個人的には、ガンバの攻撃陣の個の力はアデレードの守備陣の個の力を上回っていた、と思っているのですが、やはり個がバラバラに頑張っているだけでは厳しいですよね。

相変わらずコンパクト性が薄いし、DFラインもあまりラインによる駆け引きをしていない。そして、外国籍選手たちの守備意識や守備能力が低い。GKの問題であるとか、システムの問題であるとか、そういう事も重要ですが、まずはコンパクト性と外国籍選手たちの守備意識や守備能力を改善させる、そこが最重要だと思います。後半になってラフィーニャだけは前半よりも守備意識を強くしていましたが、それだけでは大きく改善されないと思います。