ミランMFサリー・ムンタリのゴールが認められなかったシーンに関するユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォンの発言が騒動となったが、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は27日、「彼からキャプテンマークを取り上げることを考えたことはない」と強調している。

「ジジ(ブッフォン)は誰かに擁護してもらう必要などない。試合後は選手たちもまだナーバスなんだ。疑問が残るようなエピソードに関して、ピッチにいた選手が確信を持っていなければ、審判を助けることは難しいだろう」

「サッカーをしたことがある者なら、審判に対してボールがラインを割っていたかどうか宣言するのが難しいことも知っているだろう。偽善になることは避けなければいけない。その上で、冷静になれば、ジジもアツくなっているときに言ったことを修正できるだろう」

だが、ブッフォンはこの日、発言を撤回するつもりはないと話している。

また、倫理規定によりFWマリオ・バロテッリやFWパブロ・オスバルドが招集されなかったことについて、プランデッリ監督は次のように述べた。

「話してはいないが、私の電話番号は知っているはずだ。連絡を持つ。私は振る舞いという点でもチームを成長させたい。だから、正しく振る舞えない者は招集できないんだ。バロテッリ? 挑発に乗って仲間を10人にしてしまう選手はいらない。あくまでも現時点では、EUROでレギュラーになると思う。だが、大会が近くなる中でこういう類の振る舞いをしていれば、EURO出場は危なくなる」

一方、ミーティングに遅刻した処罰として26日の試合に出場しなかったローマMFダニエレ・デ・ロッシ、初招集となったローマFWファビオ・ボリーニについては、このように話している。

「これはまったく別の話だ。ピッチで起きたことではない。内部ルールを破り、試合から外されるという形で代償を払ったということだ。ルールを尊重させたルイス・エンリケを支持するよ。ボリーニのことは以前からチェックしていた。ほかのU-21代表選手と同じようにね。力を惜しまないサイドアタッカーで、大きな未来が待っているはずだ」

なお、イタリアサッカー連盟はこの日、「プーマ」とのスポンサー契約を、ロシア・ワールドカップが開催される2018年まで延長している。