最後の数週間のスパートは、クラウディオ・ラニエリ監督を楽観的にさせた。それはインテルにとってもポジティブで、昨シーズンのレオナルド体制と同じようになっている。チームはバカンスに入り、1月2日に練習を再開予定。リスタート初戦となるパルマ戦まで5日のトレーニングに励むことになる。ミラン戦を前に再び勝ち点3が求められるだろう。その先のダービーでインテルが白星を手にすることがあれば、スクデット(セリエA優勝)レースに戻ることができるはずだ。少なくとも、少し前までは遙か遠くに感じた上位に返り咲くことができる。

小さな巻き返しにより、首位を走るミランとユヴェントスとの勝ち点差はわずか8となった。ここまで22得点19失点。リーグ戦ここ7試合で6勝しており、その間にチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出も決めた。

『インテル・チャンネル』でラニエリ監督は、「我々は今、強くてコンパクトなチームをつくっている。競争力があって、低下は望んでいない。それどころか、常に高いところを目指している。繰り返しになるが、今の私の課題は、ここに(MFヴェスレイ・)スナイデルと(FWディエゴ・)フォルランを加えていくことで、あとは会長が何かをする。インテルは、若手にとってより厳しい環境だ。ウディネーゼやパルマに比べて、そういった選手への我慢が小さいからね」と述べた。それでも、MFリカルド・アルバレスやコウチーニョ、FWルク・カスタイニョスといった選手たちの向上を信じている。

移籍市場でも、適切なステップを踏んでいる。インテルは、1991年生まれのインテルナシオナウDFフアンの獲得に迫っているようだ。インテルナシオナウのルイス・アナピオ・ゴメス副会長は、「最終的には移籍することになると思う。フアンはインテルに行くことだけを望んでいる。是が非でも移籍したいようだ」と語り、移籍の成立が近いことを示唆した。