ユヴェントスはウディネーゼと並んで首位に立っている。何より、まだリーグ戦で黒星を喫していない。だが、ボローニャやカターニア、キエーヴォとの試合で、勝負を決する一発を決めることができていれば、すでにユーヴェは独走態勢に入っていたはずだ。

いわゆるスモールチームを相手に、ユヴェントスは9ポイントではなく3ポイントしか獲得できなかった。アントニオ・コンテ監督率いるチームは進化しているが、まだビッグチームの成熟さや継続性を身につけていない。中盤から前線にかけて、予想以上に苦しんでいる。

ディフェンスがしっかりしているのは、絶好調のDFアンドレア・バルザーリのおかげだ。DFジョルジョ・キエッリーニも、必要であれば左サイドバックを務めている。ディフェンスラインの前にいるMFアンドレア・ピルロとMFクラウディオ・マルキージオについては、議論するまでもないだろう。問題は、サイドから始まるのだ。

MFミロシュ・クラシッチが停滞していることは心配だ。コンテ監督は彼を信頼したが、活躍することができておらず、1月に適切なオファーが届けば、ユーヴェが彼を放出する可能性もあるだろう。キエーヴォ戦でデビューしたMFマルセロ・エスティガリビアはまだ未知の存在だ。唯一好調なのは、MFシモーネ・ペペのみ。MFエマヌエレ・ジャッケリーニは筋肉の負傷で離脱し、FWエライロ・エリアはキエーヴォ戦で招集メンバーにも入らなかった。

攻撃陣も危機にある。わずかなゴールしか挙げておらず、何よりも人数が多すぎるのだ。FWアレッサンドロ・マトリとFWミルコ・ヴチニッチが1ゴールずつ決めただけで、FWアレッサンドロ・デル・ピエーロとFWファビオ・クアリアレッラ、FWルカ・トーニは無得点。当然、FWヴィンチェンツォ・イアクインタとFWアマウリもノーゴールだ。

リーグ戦しか戦わない中で、7人のストライカーをマネジメントするのは難しいことだ。特に、1トップを採用しているならなおさらである。4-1-4-1のフォーメーションは、ミラン戦で見事に機能したものの、キエーヴォ戦では落胆させる結果に終わった。

多くのサポーターは、キエーヴォ戦でデル・ピエーロがヴチニッチとともに先発していたら、同じ結果に終わらなかったのではないかと疑問に思っているだろう。特に終盤、途中出場したデル・ピエーロが、ユーヴェで最も相手にとって危険な存在となっていたのだからなおさらだ。

確かなのは、コンテ監督のユヴェントスが、良い道にはいるものの、まだ成長と多くのゴールを必要としているということである。