集中力が低下する危険というものがある。いわゆるスモールチームとの対戦は、近年のユヴェントスのリーグ戦を難しいものとしてきた。それは、16日に行われるキエーヴォ戦も同じだ。代表ウィーク明けの一戦だが、前節ミラン戦での大きな勝利がまだ頭に残っていることだろう。

ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、ここで過ちを犯してはいけないことを理解している。今週、彼はそれを選手たちに言い続けた。15日の記者会見で、コンテ監督は次のように話している。

「間違ったアプローチでキエーヴォ戦に臨むのは、大きな後退となってしまう。私は落ち着いているよ。チームには重要なことをしようという意欲がある。ミラン戦と同じ意欲で試合に臨む必要があるね。試合後に後悔してはいけない。我々が引き分けた2試合は、いわゆるスモールチームとの対戦だった。だが、シエナやパルマは倒している。キエーヴォ戦は真のテストだ」

「ミラン戦が終わってすぐにキエーヴォ戦を戦いたかった。多くの選手(14人)が世界各地の代表戦に向かうのは、もちろん嫌だよ。だが同時に、(レオナルド・)ボヌッチと(アンドレア・)バルザーリがイタリア代表で先発したことは、誇りにも思っているんだ。代表にユーヴェの選手がたくさんいるのはうれしいことだね。(チェーザレ・)プランデッリ監督は常にベストメンバーで戦うことを望む。それは普通のことだ」

「スクデットがまた話題になっている? 我々にとって、ストレスやプレッシャーというのは普通のことだ。我々は良いスタートを切った。ここまでやってきたことは、当然自信につながっている。だが、やるべきこと、改善すべきことはたくさんあるんだ。マーケットの話題をメディアで目にするのは残念だね。今、うまくやっている選手たちに対して、正しいことではないと思う。クラブと補強に関する話してはしていない。まだまだ先のことだ」

「(ミルコ・)ヴチニッチは完成された選手で、センターフォワードもセカンドストライカーもできる。(ファビオ・)クアリアレッラは良い練習をしているよ。大きな負傷から戻ってきているところで、再び彼に期待できるようになるのが待ち遠しい。今の彼はケガを消化しているところなんだ。フィジカルはOKだけど、メンタル面でも回復しなければならない。チームメートたちよりも良いコンディションだと私が見たら、そのときは先発させる」

なお、ユヴェントスはジャン・クロード・ブラン氏が取締役を辞任した。同氏については先日、パリ・サンジェルマンのオーナー企業が、同クラブのゼネラルマネジャーに就任することを発表していた。