「グレアナ」に見る男脳と女脳、違いを理解すれば仕事も恋もうまくいく？

何で分かってくれないの！？　女性ならでは、男性ならではのすれ違いは世の常。男性は一度に一つのことに従事し、女性は一度に複数のことを考えることができ、そして男性は何事も問題解決を好み、女性は問題を話すことを好む。ひとつのトラブルを取り上げても男性と女性では考え方が全く異なり、人類永遠のテーマ？　と言っても過言ではない。

男女のボタンの掛け違いで起こる恋愛トラブルを、面白いほど良く描いている全米視聴率No.1の本格的医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』（通称：グレアナ）をご存じだろうか？

「グレアナ」は、天才外科医の母を持つヒロインのメレディスが、仲間と共に恋に仕事に悩み傷つきながら成長していく姿を描き、ゴールデングローブ賞をはじめのべ127部門ノミネート、34部門受賞している。『トランスフォーマー／ダーク・オブ・ザ・ムーン』に出演するパトリック・デンプシー、『キス＆キル』『かぞくはじめました』のキャサリン・ハイグルなど、今ハリウッドで注目されている人気俳優を排出し、シリーズ8まで継続が決定するほどシリーズを重ねても人気が衰えないドラマだ。日本ではシーズン6のDVDがリリース中。

グレアナの人気の秘密は、本格的医療ドラマでありながらも、医師同士の色恋ざたはもちろん、複雑な人間関係や熱い友情が、これでもか！　というほど描かれていることだろう。外科インターンとしての華やかな門出の前日、ヒロインのメレディスはバーで出会った男と酔った勢いでベットイン。翌日、出勤してびっくり！　昨夜の相手が上司の外科医で、そこから山あり谷あり本気の恋に変わっていく──という、実に刺激的でロマンティックなラブ・ストーリーでもある。もちろん、ドラマならではの過激な事件も多々あるけれど、言ってみればグレアナは職場恋愛がベース。だからこそ多くの女性が自分自身に置き換え、そして深く共感するのだ。

婚活情報サイト「youbride」で掲載中の白河桃子氏の「恋愛サイエンスカフェ」では、脳と性ホルモンの専門家・佐久間康夫氏が女と男の脳の違いを4回にわたって分析している。好きになったら見るのではなく、何度も見ていると好きになるという心理。「例えば、バラバラバラとたくさんの男性の写真を女性に見せる。その中に、複数回表れる人を入れておくと、かならず複数回出てきた人を選ぶ」のだとか。そう考えると、シアトル・グレース病院内であれだけ男女がくっついたり離れたりするのも納得？　身近にいて価値観を共有することが恋愛に置き換わる──そんな女脳＆男脳の知識を少し取り入れるだけで、グレアナをもっと面白く観ることができそうだ。これを機に、男脳の理解を試みてみるのもイイかも？

シーズン5で結ばれたメレディスとデレク。ヒロインの恋が落ちついてしまうと、恋愛ドラマとしての面白さが半減してしまうのでは……と、恋愛好きには心配な点もあるが、恋から愛へ変わるメレディスの心情の変化に多くの女性が心打たれるはず。また、シーズン6のラストにはこれまでにない衝撃的な事件が待ち受け、一体どうなっちゃうの！　先が気になって眠れない！　脳からアドレナリンが出まくり！　まさにシリーズ最大の衝撃！　どれだけ脳を活発にしてくれるのかはDVDで確かめて。