ソフトバンクの創設者である孫正義氏は、東北地方太平洋沖地震では、「『集団疎開』構想の提案」や「iPhoneでの募金」、「仮想サーバの無償提供」、「節電への協力」など、常に先陣を切って様々な対策を行ってきた。

その行動力は、誰にもできるものではなく、「異例の陳謝」に対しても感動の声が寄せられるほどだ。その孫正義氏が、さらに大きな行動に出た。

それは、突然のつぶやきから始まった。

■孫正義氏、東京から福島へ
「私は、臆病者です。福島原発を心配しています。だから、東京を出て福島に向かっています。これから福島県知事にお会いします。原発近くの避難所の人々などをもっと安心安全な所に速やかに移す決断をして欲しいのです。」と、孫正義氏は、いきなりつぶやいたのだ。

「屋内待避者のこともどうかお願いします。飲用水が危険になってきた今、彼らの状況は深刻です。政治家の方に何度お願いしても具体策が聞こえてきません。どうかお願いしますm(_ _)m」とのコメントに対して、孫正義氏は「了解しました。」と返信する。

その3時間後、「今、福島の佐藤知事にお会いして来ました。思いをかなり強く伝えました。これから政府とも真剣に相談するとの事でした。」とのつぶやきをした。あくまでTwitter上のタイムスタンプだが、わずか3時間で実行してしまったのだ。

「孫さんからは何か提案なさったのですか? 」とのコメントに対して、孫正義氏は「佐賀県の代表の方々が同行。佐賀県で3万人避難受け入れる用意がある事。その他各県で30万人まで。SBは、通信の無償提供など。」と、具体的な提案の内容を明らかにした。


■「防災対策の提携」の架け橋に
その後、孫正義氏は「今、福島の田村市の市長と面談して来た。市民の人命を尊ぶ立派な方でした。佐賀県武雄市長と福島県田村市長の間で防災対策の提携をする事で話が進展。」と、面談の内容を明らかにした。

「これは、孫さんの仕事じゃないような…」との厳しい意見に対して、孫正義氏は「最終的には政府と地方自治体間の仕事。私は、ただキッカケを提供したのみ。」と返答した。

孫正義氏の行動は、まさに「現代の坂本龍馬」と言っても過言ではないだろう。


国家の非常時とも言えるこの時、孫正義氏を嫌う人の中にも、彼の迅速な行動力に対して賛辞を送る者がいるのも事実だ。少なくとも今は、好き嫌いを議論している場合ではないだろう。

孫正義 (masason) on Twitter

ITライフハック
ITライフハック Twitter

【東北地方太平洋沖地震】に関連した記事をもっと見る
被災地復興のためのTwitter募金!「#hope4japan」を開設
福島原発の救世主となるか?巨大コンクリートポンプ車出動へ
孫さん"出来ました"!Yahoo!JAPAN、被災者支援ポータルを開設
誰にでもわかりやすい解説!大前研一氏が語る福島原発の今後
あくまでも希望者への提供!孫さん 集団疎開を政府に提案

Transcend SDHCカード 8GB Class10 永久保証 TS8GSDHC10Transcend SDHCカード 8GB Class10 永久保証 TS8GSDHC10
トランセンド・ジャパン(2010-03-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る