映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に出演の大政絢 (撮影:野原誠治)
 みーくん(染谷将太)とまーちゃん(大政絢)は幼なじみ。二人は不穏な連続殺人事件が起きている街で10年ぶりに再会し、一緒に生活するようになるのだが――。キュートでポップで残酷な嘘から始まる壊れた青春ラブストーリー。それが映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』である。幼い頃の誘拐監禁事件の影響で精神が壊れてしまった少女・まーちゃん役を演じた大政絢に映画の見所について聞いてみた。

――今回の映画では、心が少し壊れている部分など、感情の起伏が激しい役柄を演じていましたが、難しくなかったですか?

大政絢(以降、大政):そういう風に言われることが多いですし、悩んだりはしましたけど、監督とお話した上でナチュラルに演技できたと思います。

――いきなり怒ったり、泣いたり、笑ったりする中で、一番どの感情が表現しやすかったですか?

大政:全体を通して、まーちゃんの役でやりやすかったことは、そこまでなかったかもしれないですね。監督と染谷君と3人で段取りやリハをたくさんやらせていただいたので、そのおかげで本番ではスムーズに演じることができました。

――監督や染谷さんと親密に会話をできたからこそ、難しく感じなかったのですね。撮影現場の雰囲気も楽しかったのでは?

大政:そうですね。撮影自体はすごく和やかでした。でも、休憩中もリハーサルや段取りをしていたので、大政絢でいるよりもまーちゃんでいる時間の方が長かったですね。

――この映画の見所はどこでしょう?

大政:色々なテイストがたくさん混ざっているので、どこか一つだけとは言えないのですが、みーくんとまーちゃんのピュアな恋愛の部分は、女の子から見たら惹かれる部分はあると思います。でもそれだけではなくて、大人の方が見ても、犯人は誰なのかというミステリアスな部分は、ワクワクするでしょうし、本当に色々な見所があると思います。