18日、インテルMFヴェスレイ・スナイデルに新たなサポーターが生まれた。29歳のエリザベッタ・サヴァッツィさんがその人だ。ミラノ生まれミラノ育ちのエリザベッタさんが先日、市内で交通事故を起こした際に、救急車が来るまでスナイデルがずっとつき添ってくれたのだという。

「アスファルトが濡れていて、バイクを運転していた私は、穴を避けようとハンドルを切って倒れてしまったの。後ろで車が止まった音が聞こえた。すぐにカップルと、一人の男性が近くに来て、男性は後ろの車を運転していた人だって言ってきたわ。彼はインテルのジャージを着ていた。私はインテリスタなんだけど、すぐには誰か分からなかったの」

「カップルが救急車を呼んでくれて、私につき添ってくれたんだけど、そのインテルジャージの男性も同じようにしてくれたの。そばにいて、救急車が来る間におしゃべりしてくれた。命の危険がないからって、なかなか救急車が来なかったのよ。そのうち、ほかの人が話しているのを聞いて、彼がスナイデルだって分かったわ。カップルは分からなかったんだけど、近くにいた人たちが彼と写真を撮り始めたのよ。5組目と写真を撮るときに、カップルが彼にサッカー選手なのかって聞いたら、そうだって答えたのね」

「スナイデルはミラノが居心地良いって言っていたわ。自分がやっていることは当然のことだともね。あんなに親切だなんて思わなかった。彼の行為は良い意味で驚きだったわ。彼が事故を起こしたわけじゃないし、彼のような人なんだから、私と一緒にいる義務なんてなかったのにね。でも、彼はずっと一緒にいてくれたの。感謝しているわ。彼はピッチだけじゃなく、その外でも本当のスポーツマンであることを示してくれたのよ」

エリザベッタさんとスナイデルはその後、コンタクトをとってはいないという。だが、エリザベッタさんは「すごくインテルの試合を観に行きたい。バーリ戦はテレビで見たけど、(勝って)本当にうれしかったわ」と話している。