今回も前回に引き続いてJリーグ各クラブの胸スポンサーになっている企業は、いったいどこに本社があって、どういう業種なのかをまとめてみました。では西日本編を以下、どうぞ!

【カターレ富山】YKK ap(YKK AP株式会社)
本社:東京都千代田区 ※製造拠点として富山に黒部事業所、滑川事業所
事業内容:住宅建材、ビル建材等の設計、製造、施工および販売

【清水エスパルス】Suzuyo(鈴与株式会社)
本社:静岡県静岡市清水区
事業内容:港湾運送事業、海上運送事業、内航海運事業、自動車運送事業、自動車運送取扱業、自動車回送事業、通関業、保税上屋業、海運貨物取扱業、航空運送代理店業、船舶代理業、
物件の賃貸業(リース)、防除業、埠頭業、倉庫業、情報処理事業、不動産の媒介代理業、
医療機器製造業、廃棄機密文書の回収および機密消滅業務 他

【ジュビロ磐田】YAMAHA(ヤマハ発動機株式会社) 
本社:静岡県磐田市
事業内容:モーターサイクル・スクーター・電動アシスト自転車・ボート・ヨット等の製造および販売、バイオテクノロジーによる農林水産物・微生物の生産・加工・販売、各種商品の輸入・販売、観光開発事業およびレジャー、レクリエーション施設の経営並びにこれに付帯する事業

【名古屋グランパス】TOYOTA(トヨタ自動車株式会社)
本社:愛知県豊田市
事業内容:生産や販売を含む自動車事業全般、住宅、金融、情報通信、GAZOO、
マリン、バイオ緑化等の各事業

【FC岐阜】REAL WORLD(株式会社リアルワールド)
本社:東京都渋谷区
事業内容:メディア事業、モバイル事業、ポイントエクスチェンジ事業、

【京都サンガ】京セラ(京セラ株式会社)
本社:京都府京都市伏見区
事業内容:セラミックス製品、情報・通信機器、半導体の製造、販売

【ガンバ大阪】Panasonic(パナソニック株式会社)
本社:大阪府門真市
事業内容:部品から家庭用電子機器、電化製品、FA機器、情報通信機器、および住宅関連機器等に至るまでの生産、販売、サービスを行う総合エレクトロニクスメーカー

【セレッソ大阪】YANMAR(ヤンマー株式会社)
本社:大阪府大阪市北区
事業内容:建設機械、農業機械、船舶製品などの製造、販売

【ヴィッセル神戸】楽天(楽天株式会社)
本社:東京都品川区
事業内容:EC事業、クレジットカード事業、銀行事業、ポータル・メディア事業、
トラベル事業、証券事業、プロスポーツ事業、通信事業

【ファジアーノ岡山】岡山ガス(岡山ガス株式会社)
本社:岡山県岡山市中区
事業内容:ガスの製造・供給および販売、ガス機器の販売、ガス配管工事

【サンフレッチェ広島】DeODEO(株式会社エディオンWEST) 
本社:広島県広島市中区 
事業内容:家庭電化商品、情報通信機器等の販売

【徳島ヴォルティス】POCARI SWEAT(大塚製薬株式会社) 
本社:東京都千代田区 本部:東京都港区、大阪府大阪市中央区、徳島県徳島市
事業内容:医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造販売、輸出ならびに輸入

【愛媛FC】…エリエール(大王製紙株式会社) 
本社:東京都中央区、愛媛県四国中央市
事業内容:紙・板紙の製造加工ならびに販売、パルプの製造ならびに販売、
山林及び木材の売買、造林、製材、木材加工並びに緑化・造園業、
産業廃棄物及び一般廃棄物の処理並びに廃棄物の再生品の製造及び販売 他

【アビスパ福岡】皇潤(株式会社エバーライフ) 
本社:福岡県福岡市中央区
事業内容:健康食品・医薬部外品の卸売・通信販売事業

【ギラヴァンツ北九州】kitakyusyu
※北九州市周辺の地元企業で構成される産業界による協賛を
北九州商工会議所がとりまとめる形で“kitakyusyu”と掲示している

【サガン鳥栖】DHC(株式会社ディーエイチシー) 
本社:東京都港区
事業内容:化粧品や健康食品の製造・通信販売、出版事業、教育事業

【ロアッソ熊本】1st武者がえし、2nd陣太鼓(株式会社お菓子の香梅) 
本社:熊本県熊本市
事業内容:「誉の陣太鼓」を中心とした和菓子・洋菓子の製造及び販売

なお、現時点で大分トリニータは胸スポンサーが付いていないため、記載していないのでご了承下さい。なお、この中でもともとそのクラブの母体となっていた企業が胸スポンサーになっているのは富山、磐田、名古屋、G大阪、C大阪、徳島です。加えて言えば、前回の東日本編では大宮(NTT関東)、柏、FC東京、川崎、横浜FMが同様に、クラブの母体となる企業が胸スポンサーとなっています。

ただ、例えば広島は胸スポンサーこそDeODEO(エディオンWEST)ですけど、背中にはクラブの母体である“MAZDA”のロゴが入っていますし、前回ご紹介した浦和も背中には“MITSUBISHI MOTORS”のロゴが入っているんです。他にも、YKK APサッカー部とアローズ北陸サッカー部が統合して誕生した富山は、背中にアローズ北陸の母体である“北陸電力”のロゴが掲出されているなどの例もありますが、今回はあくまで胸スポンサーという括りでご紹介しようと思っているので、その点はご了承下さい。

また、Jリーグに加盟してから10シーズン以上経過しているクラブで、一度も胸スポンサーが変わっていないのは “HITACHI”の柏、“FUJITSU”の川崎、“NISSAN”の横浜FM、“亀田製菓”の新潟、“京セラ”の京都、“Panasonic”のG大阪と全部で6クラブ。鹿島も最初の3年間はチーム名でしたが、1996年以降は一貫して“TOSTEM”が入っています。これを見ると、クラブの母体企業が目立ち、京セラは創業者が京都の名誉会長という関係性がある中、北信越リーグを戦っていたアルビレオ時代から新潟をスポンサードしている亀田製菓の功績は、特筆すべきでしょう。新潟に行くと、ついつい誰かに見せたくて「勝ちの種」買っちゃいますし。

あとは、クラブ広報の方に問い合わせてお聞きしたんですけど、ギラヴァンツ北九州の“kitakyusyu”は面白い試みですよね。クラブ名が胸に入っていたユニフォームは過去にもありましたけど、地域名のみというのはJリーグ初だと思います。

ちなみにクラブのHPを見ると、ユニフォームスポンサーには3社が名前を連ねており、背中には「ZENRIN」、袖には「ナフコ」、パンツには「TOTO」と、各社のロゴが掲出されています。この3社はすべて北九州市に本社を置く企業。商工会議所との連携も含め、地域とクラブとの良好な関係をよく表す一例ではないでしょうか。個人的にも、2007年の熊谷でJFLに昇格する瞬間を取材していたので、頑張って欲しいクラブの1つです。

さて、今週のFoot!は西部謙司さんと金子達仁さんをお迎えして、“UEFAチャンピオンズリーグ10/11展望”をお送りしますのでお楽しみに!

土屋雅史(J SPORTS「Foot!」


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