グループリーグの対戦が2回ずつ終わった。

・南米つえー!
・アフリカよえー!
・アジア失点多すぎ!

という感じだとは思うのだが、実際に集計してみました。

実際に単純平均を取ってみた。
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1試合あたりの勝ち点、得点、失点をリストにしています。これを使って簡単に分析してみましょう。

■南米強えええ!圧倒的!なんと無敗!


南米の1試合平均勝ち点は2.6。勝てば勝ち点3で。

・・・そう、負けていないのです。5チーム出場して、通算成績が8勝2分け0敗

さすがにここから要因までは導くことは出来ませんが、1試合平均得点が1.8、平均失点が0.4と言うことを考えると、得点力も守備力も兼ね備えたチームがたくさんいるとしか言えないですね・・・。

南半球で季節が一緒とか、そういう要因はあるかとは思いますが、これが決勝トーナメントまで続くのかは注目です。

■FIFAランク平均14.2位のヨーロッパが苦戦する理由は得点力


ヨーロッパを見ると、平均勝ち点が1.46となっています。ヨーロッパが、です。平均0.77勝、0.61分け、0.62敗。そりゃ勝ち点伸びないわけだよw

1試合平均の得点が1.12、失点が0.77と言うことを見ても、守備には大きな問題はなさそうですが、いかんせん1試合あたりの得点が1点ちょっとでは、結果がどちらに転んでもおかしくはありません。得点力がヨーロッパの低迷につながっているのは明らかです。

一方、その少ない得点を効率よく勝ち点につなげているというしぶとい/堅実な/うまいし合い運びをしていることも読み取れます。1得点あたりの勝ち点は、南米の1.44に次ぐ1.31。他の大陸連盟が1.00〜1.17であることを考えると、ヨーロッパの現状はまさに得点が取れれば勝ち点を積み重ねることが出来るチームが多いと言うことでもあります。

■健闘が光る北中米カリブとオセアニア、というかニュージーランド


ニュージーランド、これは数字で見るまでもないですね。終了間際に追いついてスロバキアと引き分け、イタリアと互角に戦い堂々の引き分け。守備とアップセットのグループリーグを象徴するようなチームになっています。

北中米カリブも、数字上は苦しいながらも良くやっているということになるでしょう。

メキシコ、トリニダード・トバゴ、アメリカ、コスタリカという陣容で臨んだ前回ドイツ大会の1勝3分け8敗という結果から比べると、現時点での1勝3分け2敗(チームは1チーム少ない)というのは十分健闘と言える成績。

アメリカは前回大会(1分け2敗)を上回る成績で終えることが確定していますし、メキシコも現時点で前回大会(1勝1分け1敗)以上になることが確定しています。この地域はこの両雄が結果を残せるかなので、ホンジュラスは正直・・・ですが。

メキシコはきちんと予定調和を利かせて86年から続く連続決勝トーナメント進出を続けられるか、アメリカは2002年以来の決勝トーナメント進出ができるか。

■アフリカ\(^o^)/オワタ・・・と思いきや組み合わせか?


いや、正直皆さん、「やっぱアフリカ開催だしー」とか、「南半球って重要だよネー」って言ってましたよね???

ところが・・・です。守備こそ悪くない(想定内の)レベル、1試合平均1.25点ではあるものの、アフリカの金看板とも言える得点力がさっぱり。なんと1試合に0.50点。2試合に1点にとどまっています。しかも、勝利したのはガーナだけ。

カメルーンは既に敗退が決定し、南アフリカの次の相手はアネルカが帰ってもフランス、ということがクローズアップされますが、他のチームは先に強豪チームと当たりまくった結果、このような低調な成績になっている可能性が高いのではないかと思います。

コートジボワールはブラジル&ポルトガルという死のグループG、ガーナはこれまで好調で、最終戦はドイツ。アルジェリアは今大会のダークホースと目されるスロベニアとイングランド・・・と考えると、意外と最終戦で勝ち抜けを決めてくるチームが出てくるのではないかと思います。

■躍進の可能性もあるアジア


これまでの大量失点を目の当たりにすると、次のアジア枠は減らされてしまうのではと心配する方もいらっしゃるでしょうが、実は前回大会よりも良い成績を残しつつあります。

前回のドイツ大会での成績はこのようなものでした。

・イラン:1分け2敗、2得点6失点
・日本:1分け2敗、2得点7失点
・韓国:1勝1分け1敗、1得点6失点
・サウジアラビア:1分け2敗、2得点7失点

通算で1勝4分け7敗、7得点26失点でしたw

しかし、現時点で2勝1分け5敗、6得点19失点です。勝ち点上は既に前回大会を上回っています。ここからどのようにして決勝トーナメントにつながるような戦い方が出来るかがポイントとなりそうです。

もちろん、そのためには得点もそうですが、貧弱な得点力以上にザルな守備をどのように行うか、が重要になりますね。

■やっぱりデータ楽しいね。


丸めることで全然分からなくなることも多いけど、全体的な傾向が明確になるのはそれ以上におもしろい。またやってみます。

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