イタリア代表は8日、南アフリカ・ワールドカップに向けてヨハネスブルクへと出発する。その飛行機には、メキシコとの国際親善試合で負傷したMFアンドレア・ピルロも乗ることとなる。「世界王者の座を守る準備はある」と語る同選手。左ふくらはぎの筋肉のケガは回復の兆しを見せている、

――状態はどうですか?
「確実に良くはなっているよ。この数日の治療で、痛みは減った。勇気づけられる状況だよ。昨年、ミランでしてしまったケガとは関係ない。今はより自信を感じている。回復期間はこれから徐々に分かるものだけどね」

――ですが、いずれにしてもW杯へは向かいます。
「できるだけ早くピッチに戻りたい。24日のスロバキア戦、グループリーグの最終戦で戻ることが目標だ」

――前回のドイツ大会は長い道のりになりました。今回は?
「繰り返せるさ。もちろんだよ。できるだけ遅くに帰国するつもりで南アフリカへ向かう」

――周囲は悲観的です。
「問題ないね。今に始まったことじゃない。僕らが有利だと言われて大会に臨んだことはないんだ。それはいつもブラジルなんだよ。今回はスペインもそうだね」

――ケガをしたときも、マルチェッロ・リッピ監督はあなたが代えの利かない選手だと明確にしていました。
「彼はいつも僕について良いことを言ってくれる。毎日電話しているよ。お互いにすごく敬意を払っているんだ。近くにいてくれると感じられたし、だからこそ心から感謝している」

――アンジェロ・パロンボ、リッカルド・モントリーヴォ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ。あなたに代わって出場するのは?
「監督にはたくさんの良い解決策がある。その都度、ベストを選ぶだろう。試合に応じてね」

――前回大会ではカルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)が大騒ぎでした。今回は評判が良くありません。さらなる刺激となるのでは?
「最後までたどり着きたい。その刺激だけで十分なんだよ。僕らは自分たちの力に自信があるし、勝ちたいと思っている。目標はトロフィー獲得だ。また忘れられない夏になることを夢見ている」