かつてフランス代表の主将、監督を務めたミシェル・プラティニ現UEFA会長が、エルサン・メディアのインタビューに応じた。

　W杯では、選手として出場した82年、86年の2度にわたって準決勝進出を果たした（いずれも敗退）が、監督（90年）としては本大会出場を果せなかった苦い思い出がある。

　そのプラティニ氏が南ア大会でのフランスのパフォーマンスを予想した。「優勝できるとは思っていない。グループリーグは突破するだろう。しかしその後は、アルゼンチンかナイジェリアが相手だ」と決勝トーナメントで勝ち上がるチャンスには悲観的だ。

　もちろんフランスが強豪国の一角を占めることは信じている。しかし「いい選手はいるが、偉大な存在に欠ける。フランスは偉大な世代を失ってしまった」と語り、自身が保持していたフランス代表の最多ゴール記録を破ったティエリ・アンリ（バルセロナ）ですら、チームを頂点に導く力には足りないことを暗に仄めかした。

　プラティニ氏によると、南ア大会の本命は「スペイン、イングランド、ブラジル」、対抗に「ドイツ、イタリア、アルゼンチン」。この予想では、フランスの“4強入り”はかなり困難ということになる。