痛チャリや痛バイクも登場!「萌え博」で聞いた“痛文化”の魅力

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徐々に市民権を獲得しつつある、ゲームやアニメなどのキャラクターを大胆にデザインした“痛車”。そんな痛車の屋内最大級の祭典「萌え博2010 in 幕張メッセ」が、3月21日、千葉県の幕張メッセで開催。痛車だけでなく、“痛チャリ”や“痛単車”など、それはそれは見応えのある痛〜い乗り物が登場し、来場者の目を楽しませた。

【写真】ランボルギーニが痛車に!他、痛チャリ&痛単車コレクションも

一口に“痛車”と言ってもそのバリエーションは持ち主によって様々。映像や音楽などオーディオにもこだわった車や、ドリフト走行を目的とする“ドリ車”をデザインした“痛ドリ車”など、単にステッカーを貼ればいいという時代ではないようだ。一般的に、制作費は軽自動車で約5〜10万円、ワンボックスになると、20万円弱かかると言われているが、これもこだわり方によって随分と開きがあるという。

「制作費は5万円くらいで、制作期間は1週間くらいです。全部自分でデザインしました」とは、ミニクーパーをゲーム「東方Project」のキャラクターで改造した、都内在住の20代男性。メディアで取り上げられがちな痛車とは違い、キャラクターデザインを活かしつつも、ピンクと黒のコントラストでキュートなデザインにまとめた所が特徴だ。

痛車の魅力は、何より目立つのがいいですね。個人的にはイタいだけじゃなくて、イタいけどどこかカッコよかったり、かわいいデザインを目指しています」とのこと。周りの反対もなく、ゲームの舞台でもある長野県をよく走っているという。

一方、涼宮ハルヒやエヴァなど、“定番”のキャラクターを所狭しとデザインした痛車を披露したのは、埼玉県在住の20代男性。痛車の魅力は「日本の文化」だと言う。「こうやってキャラクターを自分なりにデザインするのって、アキバというより日本の文化になっていると思うんですよね。ただステッカーを貼るだけじゃなくて、ちゃんと作品の内容を分かってデザインすることで周りが『おっ』と思うポイントが作れるような気がします」

それぞれにこだわりを持った150台以上の痛車がエントリーした今回のイベント。車だけではなく、複数出品された“痛チャリ”や“痛単車”も注目ポイントだ。

「車だけでなく自転車やバイクにまで…」と、思わず唸ってしまうが、この流れについて、イベントの主催者であるOUTLIVEの代表取締役・成尾浩さんは、「“痛い”文化はとどまるところを知らないですね。自転車やバイクも、何でも“痛く”したら当たるんじゃないか、という傾向があります。アキバ文化だけは景気に関係なく、進化し続けるのかもしれませんね」と語った。

屋内最大級の痛車の祭典となった「萌え博2010 in 幕張メッセ」。最後には、来場者が投票で選んだ痛車のグランプリを決めるコンテストも開かれ、大盛況のうちに幕を閉じた。今年が第一回目となる同イベント、来年ますますパワーアップした“痛文化”が、再び私たちを楽しませてくれそうだ。 【東京ウォーカー】

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