インタビュー:石黒英雄「同じコンプレックスを持っていた」
![石黒英雄](https://image.news.livedoor.com/newsimage/4/5/4574a99f7b93f8e86066a6b7179d9ee0.jpg)
――原作は累計420万部を超える、人気コミックですが読んでみた感想はいかがですか?
石黒:出演が決まってから読みました。テンポが良くてどんどん読めるし、ドキドキが止まらなかったです。僕が演じた明と、兄・篤との関係を中心に描かれていますが「明!がんばれ!敵を倒すんだ!」って、感情移入が出来ましたね。――明を演じるにあたり工夫した点は?
石黒:先ほど言ったようなコミックの魅力を損なわないように、人間の強さや感情を表現出来たら、と思いました。ストーリーが進行するに従って、明が強くなっていくのは僕も嬉しかったです。――「彼岸島」は、いままでも映画化しようという動きがありながら“実写化不可能”とされていた、独特の世界観を持つ作品ですよね。演技では苦労されたのではないでしょうか?
石黒:現実には存在しない敵への恐怖をどう出せるか、リアリティを出す為に頑張りました。襲われた時の気持ちの振り切り方とか、逃げ方とか。友達が亡くなった時の悲しさ、好きな子が誘拐された時の驚き方、そういう部分のリアルさを追求しました。――明と石黒さんが似ている部分はありますか?
石黒:明って、優秀なお兄さんにコンプレックスを抱いていますよね。僕自身も、男3人兄弟の末っ子で、次男がデキる男だったので、同じコンプレックスを持っていたんです。今はそんなことないんですけど、明にはすごく共感できました(笑)。――明には好きな女の子に想いを打ち明けられない、シャイな一面もありましたね。
石黒:僕も、好きな子に3年間気持ちを言えなくて、想い続けていたことがあったので、本当に役作りしなくても良いくらい似ていますね(笑)。