今年もジャパンCの季節が近づいてきたが、注目は8歳馬のコスモバルク。同い年の天皇賞馬と比べるのは酷だが、なんと6度目のジャパンC挑戦というのだから、その丈夫さには恐れ入る。

 思えば3歳時は「地方競馬の雄」としてクラシックを沸かし、ジャパンCでも2着に入った。2度目は14着。シンガポール航空国際Cを制し、GIウイナーとなった5歳時は4着に善戦。しかしその後は13着→17着と奮わない。それでも「無事これ名馬」といわれるように、6年連続でジャパンCに、それも地方馬が駒を進めるのだから、これは讃えられるべき出来事であろう。

 そして現在の主戦・松岡騎手が他馬に騎乗するということもあり、ジャパンCでは五十嵐冬樹騎手が騎乗することになった。彼とのコンビは2年前の天皇賞以来、2年ぶりのコンビ結成である。

 そういえば、2年前の天皇賞でバルクは5着に善戦したが、最後の直線で外側に斜行し、アドマイヤムーンやダイワメジャーなど、人気馬の進路に影響を及ぼしてしまった。この五十嵐騎手の騎乗には、中央の騎手から不満が噴出。なかでも3着入線の福永騎手は怒り心頭で「福島ででも乗ってろ!」と、言ったとか言わなかったとか…、物議を醸したものだ。後日「そこまでは言ってない」と、福永騎手は話していたが…。

 この件がきっかけで、仲が悪いと思われていた福永騎手と五十嵐騎手。しかし藤田騎手のブログ(見出し:今日の門別)に、そんな2人がツーショット写真で登場していた。

 写真を見ると、わだかまりなく見える2人。藤田騎手のブログにも「騎手は中央、地方関係なく…、みんな仲良し」と書かれている。しかし2年の月日が経ったとはいえ、いざこざのあった2人が共に、あっさりと撮影に応じるものだろうか。ファンの要望に応える形で実現したと思われる、このツーショット。こんな写真を撮れてしまうのが、"男・藤田伸二"の力なのかもしれない。