MMAキャリア4戦目でUFC王座に就いたレスナー。次の相手は暫定王者ノゲイラか、一度は敗れたミアか――

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11月15日(土・現地時間)米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナでは『UFC91 COUTURE vs LESNAR』が開催された。

同大会では、“UFC史上最大の戦い”と煽るメインカード=ランディー・クートゥアーとブロック・レスナーによるUFC世界ヘビー級選手権試合を筆頭に、ライト級トップコンテンダー対決となるケニー・フロリアン×ジョー・スティーブンソン戦、そして、“ミルコ・クロコップを完全KOした男”ガブリエル・ゴンザガに、目下UFC無敗の“柔術セレブ”デミアン・マイアが出場を果たした。

そのメインイベント。会場を埋め尽くした観客が総立ちとなり、遂に向かい合ったレスナー×クートゥアーだが、体重差20kg、年齢差14歳、キャリアの差は10年。レスナーには大ブーイングが浴びせられ、場内は“ランディー・コール”一色という異常な盛り上がりの中、その戦いは始まった。

序盤から両者が組み合うと、改めて、その体格差は歴然としていた。レスナーはヒザ蹴りを多様しながらテイクダウンを狙い、クートゥアーは一度は倒されながらも、立ち上がることに成功、1R終了間際には、ハイクラッチでレスナーの巨体を持ち上げようと試みる場面もあった。

2Rに入ると、パンチで前に出たクートゥアーの顔面に、レスナーの右がヒット。差し合いとなった直後には、レスナーが左から右のストレートを放ち、クートゥアーは前のめりにダウン。すかさず、レスナーが鉄槌を連打するとレフェリーが試合をストップし、キャリア4戦目でUFC世界王座に就くという快挙を成し遂げたのだった。

試合後、「こんな若造にチャンスをくれたランディー、UFCに感謝したい」と述べたレスナーに、クートゥアーは「エクストリーム・クートゥアーのトレーニングのおかげで、大きな相手とも戦えた。まだ強くなっている」と話し、引退を否定するコメントを残した。

また、ライト級注目の一番、ケン・フロ×スティーブンソンは、ケン・フロがチョークでスティーブンソンに完勝。全く付け入る隙をみせず4分3秒でタップを奪い、「僕はBJのベルトが欲しい。自分を試したい」とBJへの挑戦を表明。さらに、ヘビー級戦に登場したゴンザガは、右ストレートからのパウンドでジョシュ・ヘンドリックスを61秒で退け、ミドル級戦でネイト・クォーリーと対戦したマイアはチョークを極め、UFC4連勝&4つの一本勝ちを飾った。その他、全試合詳細は下記の通りとなる。

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UFC91:COUTURE vs LESNAR


第9試合 UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R
[王者]
×ランディー・クートゥアー
(米国)
2R3分7秒
TKO
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[挑戦者]
ブロック・レスナー○
(米国)
第8試合 ライト級/5分3R
○ケニー・フロリアン
(米国)
1R4分3秒
リアネイキドチョーク
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ジョー・スティーブンソン×
(米国)
第7試合 ウェルター級/5分3R
○ダスティン・ハザレー
(米国)
1R3分59秒
アームバー
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タムダン・マックローリー×
(米国)
第6試合 ヘビー級/5分3R
○ガブリエル・ゴンザガ
(ブラジル)
1R1分1秒
TKO
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ジョシュ・ヘンドリックス×
(米国)
第5試合 ミドル級/5分3R
×ネイト・クォーリー
(米国)
1R2分13秒
リアネイキドチョーク
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デミアン・マイア○
(ブラジル)
第4試合 ライト級/5分3R
×ジョージ・グルジェル
(ブラジル)
3R終了
判定
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アーロン・ライリー○
(米国)
第3試合 ライト級/5分3R
○ジェレミー・スティーブンス
(米国)
3R39秒
TKO
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ラファエル・ドス・アンジョス×
(ブラジル)
第2試合 ライト級/5分3R
×アルビン・ロビンソン
(米国)
3R3分16秒
リアネイキドチョーク
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マーク・ボセック○
(カナダ)
第1試合 ウェルター級/5分3R
○マット・ブラウン
(米国)
2R57秒
腕ひしぎ十字固め
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ライアン・トーマス×
(米国)