ユーロ2008で大活躍し、一躍今オフの移籍マーケットでの注目選手となったロシア代表のアンドレイ・アルシャービン。先日、獲得を目指していたバルセロナとの交渉が決裂し、どうやらプレミアリーグへ移籍が確定的となった。

 イングランドの『Daily Express』紙の報道によれば、アルシャービンが所属するゼニトとバルセロナの間で取り交わされた移籍金と比較して、チェルシー、アーセナルのプレミア勢が提示した金額の方が明らかに上回っているそうだ。このことから、ゼニトは両クラブを軸に、プレミアリーグに絞って交渉。アルシャービンを高額で移籍させる心積もりであるという。

 アルシャービン本人はバルセロナ入りに前向きだったと伝えられているが、移籍は選手の意思だけではどうにもならないもの。近年、財政面で圧倒的な力を持つようになったプレミア勢が、バルセロナを出し抜いた形だ。

 気になるアルシャービンの移籍先は、チェルシーかアーセナルか、それとも他のプレミアクラブか。いずれにせよ、バルセロナ入りは叶わなかったアルシャービンだが、大きなチャンスを得たことには違いない。スウェーデン、オランダをきりきり舞いさせた実力をプレミアでも発揮できるか、大いに期待される。