クライフなら14番、マルディーニは3番、バレージは6番…欧州サッカーの伝説的選手たちの記憶には栄光の背番号の記憶がセットになっている。

 サッカーの試合で着用が許される背番号は最大何番までなのか。セリエAで定められている規定によると、「1番から99番まで自由。ただし1番と12番はGK用として使用されなければならない」とされている。今季セリエAでは「99番」をつけてプレーした選手が7人もいた。ロナウド(ミラン)、C・ルカレッリ(リボルノ)、ソンチン(アタランタ)などだ。

 外国に目をむけると背番号規定は緩やかになるようだ。アドルフォ・バウティスタという「グラルダジャーラ」所属のメキシコ人FWは全試合で「100番」をつけてプレーした。05年のスウェーデン・リーグではコンゴ人選手レネ・マコンデレ・ムゾーラが「110番」をつけてプレー。

 王国ブラジルはさらにすごい。フラメンゴFCは、クラブ創設111周年を祝って獲得した新選手ルイソンに同じ数字の背番号を与えた。そもそもブラジルでは、選手ごとに固定背番号制を敷いているクラブそのものが少ないようだ。FCゴイアス所属のベテラン選手、シルバは同クラブでの400試合出場試合記録を祝って背番号「400」で試合に出場したという。

 上記した3桁番号はともかく、今季ミランでCLを制し得点王も獲得したMFカカの「22番」も赤黒のユニフォームとともに長く記憶に留められることになるだろう。

弓削高志