左から将(ヴォーカル)とヒロト(ギター)
 先月21日にマキシシングル「JEWELS」を発表した、個性的な5人のメンバーが揃うヴィジュアル系ロックバンド、アリス九號.(alice nine)。3月24日の仙台CLUB JUNK BOXを皮切りにスタートした全国8ヶ所10公演のツアー「BLACK JEWEL & WHITE ROSE」が21日、日比谷野外大音楽堂で最終公演“birth in black jewel”を迎えた。

 オープニングナンバーは「JEWELS」収録曲の「“13”」。昨年10月に発表した配信限定曲「ブループラネット」を歌い終えた将(ヴォーカル)は最初のMCで、「みんなとオレらの行いが良かったから晴れたな…でも、曇ってんなぁー。オレらの熱気で星まで見える様にしようぜ!」とDVDシングル「NUMBER SIX.」を歌う。ライブは新旧の楽曲を織り交ぜながら進んで行き、中盤では6月6日に発表となるマキシシングルの中から「WHITE PRAYER」と「THE LAST EMPIRE」をいち早く披露した。

 終盤のMCで将は空を見上げ「星がねーな。」とつぶやく。するとその直後、会場を埋めた3千人のファンがペンライトを照らし、暗闇だった客席が一瞬にして満点の星空と化した。将は「お前ら優しいな。」と感謝の言葉を漏らすと、「よくメンバーからバカにされるんだけど、テンションが上がってくると訳分かんないことを言っちゃうんだよね…『星になろうぜ』とかさ。でも普段からそんなことを言ってる訳じゃないから(笑)。」と言いつつも、その直後には「星になろうぜ!」と必殺の決め台詞を吐いて「平成十七年七月七日」を歌った。そして最後は「ヴェルヴェット」で野音を大きく縦に揺らして、本編のステージを終えた。

 アンコールでは、メンバー一人一人がファンに挨拶。Nao(ドラム)が「ペンライトで星を作ってくれた時、お前達は本当に俺らの“JEWELS”だと思ったよ。」と語ると、ヒロト(ギター)も「星を観るのが趣味だけど、今までで見た星の中で一番いい星だった。」と続く。沙我(ベース)は、5人のアリス九號.が初めてライブを行った想い出の場所、高田馬場AREAで再びライブを行うことを明かし、虎(ギター)は、昨年11月以来更新の途絶えていた自身のブログで気持ちを伝えると約束した。

 この日のチケットはファンクラブ優先予約だけでほぼ完売してしまったために、今月28日には追加公演となる“birth in white rose”をNHKホールで開催。高田馬場AREAでのライブは6月8日に決定し、7月10日のSHIBUYA-AXから9月3日の東京国際フォーラム・ホールAまで、ファンクラブ公演と合わせて全国15ヶ所18公演のツアーを行う。

アリス九號. - アーティスト情報