25日に行なわれた欧州チャンピオンズ・リーグの準決勝で、リバプールに1−0で勝利したチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、選手たちの戦いぶりを高く評価。本拠地スタンフォード・ブリッジで行なわれた第一戦で、決定機を幾度も作り出し、MFジョー・コールの決勝点を生み出した攻撃陣を称賛し、念願の決勝進出に自信を覗かせた。

「選手たちは最高のパフォーマンスを披露してくれた。前半は特に素晴らしい戦いだった。チャンスを何度も作り、6度目の決定機でようやく得点を奪った。後半に入ると、リバプールも攻勢に出たが、チャンスらしいチャンスはスティーブン・ジェラードのシュートだけだった。今日の試合を1−0で終えたことで、リバプールは第二戦で逆転できると踏んでいるだろう。しかし、我々の守備陣はそう簡単に失点しない。それに、ウチはどんな試合でも必ずゴールを決める。アンフィールドで得点を奪えれば、決勝進出はほぼ決定だ」

 一方モウリーニョは、リバプールのDFアルバロ・アルベロアがペナルティエリア内で手にボールを当てたシーンを、主審のマルクス・メルクが見逃したと主張。リプレイ映像ではエリア外でのハンドにも見えたが、このポルトガル人監督は「誰が見てもPKだ」と語り、不快感を隠そうとはしなかった。

「どうしてPKを与えられないのか理解出来ない。あんなに明らかなハンドなのに。あのプレーは、誰が見てもPKだ。なぜ我々だけ、こう何度もPKを見逃されるんだ? 2−0で勝利するチャンスだったのに。1−0と2−0では、大きな違いだ。第二戦では同じようなことが起こらないように願っているよ」

 2年前の準決勝でもリバプールと対決し、疑惑のゴールで無念の敗退を喫しているモウリーニョ。リベンジに燃える“闘将”は、第二戦に向けて激しい“口撃”を仕掛けるはず。5月2日に控えたセカンドレグまでの一週間は、ピッチ外での心理戦から目が離せそうにない。